がりつうしん

那須野ヶ原を中心とした話題と与太話、ほぼ余談。

2010-01-01から1年間の記事一覧

泉光院、那須野を彷徨う

「日本九峰修行日記」で泉光院野田成亮が辿った道のりをちょっと紹介。会津若松から那須野に入るあたりの日記。文化13年のリアル。 廿八日 晴天。荒井村立、辰の上刻。即時会津城下へ出づ、御城平地、角楼三つ天守の如く見ゆ、追手東向、廓広し、町東北にあ…

狢(むじな)の湯@塩原新湯

年末、久々の休み、親父と塩原の公共浴場に。塩原新湯、むじなの湯。二十代の頃は、朝から鶏頂山でスキー、昼前に上がってむじなの湯、午後は呑みという定番コースがあったっけ。来湯はかなり久々。 上藤屋と亀屋の間の急な階段を下っていくと左手に大師堂が…

近江屋の通い徳利

矢板那須線沿い西岩崎ポケットパークの隣に骨董店がある。 露天のあやしげなお店。西那須野の酒屋の通い徳利があった。ワンコインでいいというので貰ってきた。 現在、西那須野地区に近江屋という酒屋はない。持ち手の藁縄がすごい。 西ナスノ町とあるので、…

南天堂@本郷白山上

以前から「南天堂」とその時代に興味があった。取っ掛かりは辻潤とその思想・著作。この自由な発想、ユーモアあふれるエッセイが書かれたその背景に興味を持つうち、伊藤野枝、大杉栄、林芙美子とその周辺の書籍を読み漁る。寺島珠雄の「南天堂 松岡虎王麿の…

スメル蒸返し

学生時代の親友の結婚式に出席するために上京。時間もあったし学生の頃を思い出して鈍行で行った。少しでも飲み代に回したいからなんだが。 旅のお供は図書館の処分本で拾った「ビーヒアナウ」。学生時代はこんなのばっか読んでたな。「ムー」読者 ミーツ カ…

蔵の街栃木

栃木市の秋まつりに行ってきた。 子供らと行ったので、本番前の街並をぶらぶらしただけだったのだが、それなりに雰囲気は楽しめた。メインは屋台の食べ物と街歩き。例幣使街道の宿駅として、また巴波川舟運の河岸があり物流の集散地として栄えた栃木宿には、…

戦時中のタバコのみの話

タバコがないつらさはタバコのみでないとわからない。戦時中、タバコは配給制で、朝7時からタバコ屋で一斉に売り出されるため、早朝から店前に行列が出来たという。その頃流行った替え唄「金鵄(きんし)」輝く十五銭はえある「光」三十銭「鵬翼(ほうよく…

松の木@高久丙大沢

大深掘で出会ったおばあさんは地元ッ子らしく、大沢から東公園に上がり、那須湯元に下りる「湯道(那須道)」についてもスルっと教えてくれた。前述の大深堀集落脇の道は湯道ではないことが判明。大沢の十字路から八幡温泉に上がる県道344号を上がり、「松の…

大深堀温泉跡と白河道の道標

大沢から那須湯に向かう湯道沿いの大深掘に温泉(ぬく湯)があり、今でも祠の近くからお湯が出ているらしい。今回は前から気になっていた大深堀温泉を探しに行く。 昨夜那須山塊で初冠雪があった模様。なためさんのブログでも高原山での初冠雪を報じている。…

秋の観音沼

曇り空のなか、紅葉を観にドライブ。板室~那須大丸~那須甲子~観音沼~田島~塩原のルート。それなりに楽しめたけど、今回も天候が写真撮影にはイマイチでした。お昼は新蕎麦を、と思っていたのだけれど、途中で寄った下郷道の駅で済ましてしまった。ここ…

異端の民俗学者 赤松啓介

柳田派民俗学は夜這い・夜遊び・オコモリなどの性的側面の民俗を意図的に採取しなかった。これらの習俗は明治政府以降、国民道徳向上を目的に教育勅語などの政策により弾圧され、淫風陋習(いんぷうろうしゅう)として排斥された。本格的な近代化により、諸…

安達太良山@二本松

ツマの両親が安達太良山に紅葉を観に行くというので、お子と一緒について行くことになった。下の子は山デビュー。駐車場は超満車、リフト乗り場は大行列。 奥岳登山口からリフトで8合目まで上がる。いつものお手軽登山のパターン。スキー場といえば大音量の…

ビッグバンドピクニック in 笠間

「ビッグバンドピクニック in 笠間」に出演するABCオーケストラの演奏を観に行って来た。家族サービスの体裁を繕うためにまずは大洗水族館へ。秋休みで入場料が半額らしく、ものすごい混みっぷり。イルカショーを観て、即退散。2時半頃に笠間芸術の森公…

教伝供養塔の道標

裏茶臼の紅葉が最高の時に休みが取れることはめったにないので、沼ッ原側から姥ヶ平に行ってきた。沼ッ原の駐車場に着いた時点では、茶臼岳方面に雲がかかっていた。登山道ですれ違う人々の話でも一様に「今日は雲がかかってイマイチだ」とのこと。せっかく…

那須湯本の道標

遅めに起きた休日、那須へ白川道(那須湯道)沿いの道標を観に行く。白川(白河)道は別名を白川米つけ道とも呼び、白河方面から那須湯本に生活物資を運んだ道だ。また白河方面からの湯治や高湯山詣での人々はこの道を通ってきた。まずは湯本の町営いこい荘…

ガラルディとピーナッツ

夏休みや冬休みになると、夕方にNHKでアニメの「スヌーピー」が放送されるのが楽しみだった。その魅力の一つがサントラで、軽快なピアノトリオのジャズだった。メロディアス且つファンキーでカッコ良く、ロックンロールありボッサあり。今でいうラウンジ…

「日本九峰修行日記」泉光院野田成亮

以前、宮本常一が本の中で、泉光院という山伏が大田原の金丸に滞在した時のことを語っているのを読んだことがあった。たまたま子供の付き添いで図書館に行ったとき、その本を偶然見つけ泉光院の紀行文の詳細が知りたくなった。蔵書検索で調べていたら、解説…

高瀬観光やな@小川谷田

小川の谷田にある那珂川天神河原の高瀬やなに来た。 名称は経営者の名前からのようだ。R294から河川敷に降りていくとすぐにコンクリで固めた堤防の上に出る。いままで行ったやなは川岸に河原があった気がする。画像をみると分かるが、河川敷にプールがある…

白湯山/高湯山信仰 御宝前@那須

姥ヶ平を過ぎ登山道から逸れ、涸沢を辿って御宝前、両部の滝に向かう。「御宝前」は茶臼岳西側の山中にある温泉の湧出地だ。明治になり神仏分離以降は、三斗小屋表口白湯山側ではこの御宝前が「白湯山神社」とされたようだ。湯本口高湯山側では茶臼岳(月山…

高湯山御宝前への道

那須岳はかつて山岳信仰の山で、茶臼岳南西部の山中に湧出する温泉「御宝前(ごほうぜん)の湯」をご神体とする数箇所の拝所を備えた霊場があり、湯本口側は高湯山、三斗小屋口側は白湯山と呼ばれていた。同じ霊場に二つの名称があった実際の理由はわからな…

還暦ライブ!

兼崎順一さんが音楽監督を務める矢板の「ABCオーケストラ」のサマーライブが8月21日に開催される。 6月にあった「兼崎順一 60th Birthday Special Live Donpei faces KANREKI」という記念ライブでは、元スペクトラムのメンバーが6人も揃ったそうで、行…

石原食肉店の味付生モツ@烏山中央

今回の烏山ドライブの目的は、境橋、舟戸やな、旭遊郭であったが、境橋は工事中、舟戸やなは休業中、旭遊郭は五里霧中であった。そんな中での二階建木造校舎の発見は、後付けながらも烏山に来た意味があってよかった。 切り立った崖の上の平坦地に市街地が帯…

旧境小学校@烏山下境

下野大橋を渡り丁字路を左に曲がると、丘の上に木造校舎が見えた。 入口の柱に烏山町立境小学校とある。ネットの情報によると閉校は平成20年の3月。現在は東小と境小が統合し、北に750m程移って新校舎が建っている。校舎前の運動場に何故か車が何十台も停め…

舟戸観光やな@烏山野上舟戸

以前から気になっていた烏山の舟戸のやなに来てみた。やなに渡る一本橋が長く、狭くて怖いという話、前に書いたような。烏山の中心部の南、那珂川が右に大きく蛇行する付近が野上で、河岸段丘を降り下野大橋のY字路を直進、橋のたもとに舟戸のやながあるはず…

幻の滝騒動

昭和48年10月21日(日曜日) 読売新聞「ニュースの色」グラビア記事紅葉のミラーボールここは那須・幻の滝 那須御用邸のある栃木県那須郡那須町から北西の福島県境を見上げると、そこには紅に燃える那須連山がある。男性的な雄大さを見せる茶臼岳(別名那須…

観光やなシーズン前に

小百に川遊びに行くつもりで今市方面へ。大渡橋を通ったら、「鮎つかまえたーい!」と子供ら。船場亭に寄った。店内は盛況。最近珍走団によく遭遇するなあ。流行ってるのか?梁は準備中、鮎の掴み取り遊びも、今シーズンはまだやっていないとのことだった。…

両部の滝@那須

沼ッ原から給湯管保守道(湯道)を通って両部の滝へ。 メンバーはQ造さん、Yosiさん、ハクセキさんと俺。 下草刈りをしたばかりのようで、とても快適。時折り現われる給湯管が御宝前の方向を指し示している。以前、沼ッ原から会津中街道跡である自然道を辿り…

ハタンキョ

台所でつまみ食いしたハタンキョの塩漬け。 梅雨のじめじめが吹き飛ぶ爽快感。塩漬けすることにより、強烈なすっぱ味が抑えられる。赤く熟して甘くなるまで待てない悪ガキたちの暮らしの知恵だ。巴旦杏(ハタンキョウ)と書くらしい。スモモの一種。

十一屋食堂@鹿沼上殿町

日光壬生道沿いの大門宿の分岐にある、創業昭和28年の老舗、総合食堂十一(といち)屋に寄ってきた。 地元では有名な店のようで、最近「もんみや」で紹介されたらしいが、基本客筋は外回り営業と現場の技術系の男達だ。当然、ボリュームと味の濃さが重視され…

袖ヶ沢温泉 万人風呂霞上館より

先日、古本屋で万人風呂霞上館で販売してたと思われる絵葉書セットを入手した。 彩色した天然色バージョンの絵はがきよりも、白黒のままのほうが細かい部分まで確認できる。 専用道路見晴臺ヨリ畑下戸門前古町ノ遠望 現在の畑下付近 専用道路とは、以前記事…