がりつうしん

那須野ヶ原を中心とした話題と与太話、ほぼ余談。

建築物

湯野上橋工事中

下郷町大字湯野上の国道121号線を通ったおり、阿賀川(大川)に架かる湯野上橋が工事をしてるのに遭遇した。鉄筋のアーチリブと吊り材をすべてコンパネと足場材で包み込み、まるで要塞のようになっていた。 川沿いの高台の墓地にお邪魔してその芸術的な梱包…

大山田、須佐木の映画館 河原坊劇場と山形屋

常設館ではないが、八溝山麓の劇場を紹介する。黒羽東毛座について当時スタッフだった方からお話を伺ったとき、東毛座と「掛け持ち」での上映を行なっていたと教えてもらった、那珂川町大山田上郷の河原坊地区にある劇場の場所を観に行った。掛け持ちとは、1…

小川グランドボウル看板解体

小川グランドボウル 栃木県那須郡那珂川町小川782 昭和47年(1972)年5月オープン 長らく市民に愛されてきた娯楽の殿堂小川グランドボウルは、平成23年(2011)の東日本大震災の影響で閉鎖されていた。

旧須藤郵便局@茂木町千本

R294茂木ルートで茨城に入るとき、いつも気になるあの建物。ちょっと写真撮っておこうと思って途中下車。近くでしゃがんでたばあちゃんに尋ねると郵便局だという。 茂木町千本の旧須藤郵便局。丸窓に色ガラス、凝灰岩のブロックで作られた雰囲気のある建物…

まつばや@白河大手町

赤い瓦屋根の懐かしい駅舎の白河駅。新幹線を停めるために近代的な新白河駅を新設したのは結果的に良かったのだと思う。良いものは残す、この姿勢。対して黒磯駅は、新生那須塩原駅の開業1982年の2年前に新駅舎に建て替えている。 駅前の棚倉街道から十店軒…

黒磯の映画館 寶来座と金剛館

栃木県大日本職業別明細図 S12(1937) ちなみに栃木県大日本職業別明細図 T14(1925)のほうには黒磯町の市街図の紹介はない。栃木県営業便覧M40(1907)にも掲載はあるし何故なのだろうか。広告が充分に集まらなかったとか?黒磯駅周辺は明治19年に黒磯駅が出来…

1955年(S30年)の栃木県の映画館

ここのところずっと県北の各集落にあった映画館について調べている。 テレビの普及以前、どんな小さな集落にも一つぐらい映画館があった。それらの映画館の存在した期間や場所を調べるために、国会図書館や県図で当時の映画館名簿を閲覧コピーしまくったんだ…

朝日座@福島県南相馬市

あさってツマの福島に行く用事に便乗して 南相馬の旧朝日座といわき湯本の旧三函座に行ってみるか https://t.co/HDnjOEJgN0 … — がりつう (@garitune) 2015, 11月 21 本宮映画劇場を訪れたからには いつかは南相馬の朝日座にも行かねば、とずっと思いを馳せ…

本宮映画劇場@福島県本宮市

福島県本宮市のアサヒビールの工場見学に行った。そのついでといってはなんなのだが、市内にある本宮映画劇場の見学を予定にねじこんだ。 旧奥州街道沿いメインストリートにある銀行の駐車場に車を止める。その裏手 路地を入ったところに目的の建物は立って…

金魚湯こと玉川の湯@栃木市室町

栃木市室町、明治22年創業の銭湯。 屋号は「玉川の湯」だが、壁に埋め込んだ水槽の金魚が名物で「金魚湯」の名のほうが有名に。 このたたずまい、よくぞ残っててくれた!! 木札の下駄箱に靴を入れて中へ お昼時で先客はひとり。おかみさんにお願いして中の…

佐貫観音橋

塩谷町と上河内、今市を結ぶ路線は長い間渡船と仮橋で鬼怒川を渡ってきた。洪水による災害のたびに 橋は流され交通が遮断され 住民は不便を強いられてきた。河内郡の篠井村塩野室と塩谷郡船生村佐貫を結ぶ渡渉点は、瀞場(とろば)で渇水時は渡りやすい箇所…

近世以前の土木・産業遺産

俺も情報協力した岡山大学馬場俊介先生の「近世以前の土木・産業遺産」の報告書を献本いただいた。ありがとうございます!あとでじっくり読もうっと。 近世以前の土木・産業遺産

老松温泉喜楽旅館@那須湯本

教傳道標から東(とう)公園跡を通って、つづら折を降りると、そこは白河米付け道の終着点、那須湯本だ。湯川を渡る「おさん橋」の手前に「老松温泉喜楽旅館」がある。ネット上では那須湯本の鄙(ひな)び系温泉としてつとに有名。開業はネット上の情報では6…

三斗小屋温泉 大黒屋本館

会津中街道交流会の第2回シンポジウムで三斗小屋温泉に宿泊した。中学生の野外学習以来、30年ぶりの訪問だ。 三斗小屋温泉は、康治元年(1142)、奥州信夫郡信夫村の生島某という人物の夢枕に「大黒天」が立ち、そのお告げにより発見したという。長らく黒羽…

復活!那須町立図書館

震災で休館が続いていた那須町の図書館が9月1日から再開した。外壁に亀裂、床にボルト止めしてあった書架が歪んで、書架の入れ替えだけでも数千万円!とか報道されていたので、こんなに時間が掛かってしまったようだ。復旧お疲れ様でした。今は管理をTRC(図…

割烹三浦屋@鶴岡市旧七日町

鶴岡七日町は街道筋で、飯盛女を抱える旅籠屋が軒を連ねる宿場町であった。その後七日町、八間町は貸座敷業が多く集まる歓楽街となる。昭和5年に鶴岡の遊廓は双葉町に移転することになるが、当時の面影を伝える建物が現在も残っている。 割烹三浦屋は三階建…

大田原神社の被災状況

今回の震災では、大田原城址の龍頭山から藩主の墓地が麓にある龍体山、その西側、斜面に住宅街が並ぶ龍尾山の連なる丘陵にかけて被害が集中した。大田原地区の震度は6強。丘陵のあちこちに大きな亀裂が入り、どれだけ大きな力で揺さぶられたかがわかる。桜…

那須之漬

昭和初期の写真集「那須野写真帖」を見ていたら、以前から興味があった「那須之漬」の広告が載っていた。「那須野写真帖」というのは大田原町の写真館が作製したものらしく、奥付近くに大田原町内の名物紹介みたいなコーナーがある。 昔時、九尾の狐の住みし…

旧境小学校@烏山下境

下野大橋を渡り丁字路を左に曲がると、丘の上に木造校舎が見えた。 入口の柱に烏山町立境小学校とある。ネットの情報によると閉校は平成20年の3月。現在は東小と境小が統合し、北に750m程移って新校舎が建っている。校舎前の運動場に何故か車が何十台も停め…

旧須賀川小学校@黒羽須賀川

明神峠を越えて、旧須賀川小学校の木造校舎を観に来た。 平成18年廃校。黒羽が大田原市へ統合されたのが17年10月で、その翌年の春この木造校舎は役割を終えた。須賀川小学校は須佐木集落に新しい校舎が建てられている。 この校舎は昭和30年(1955)に建設さ…

金治郎長屋@今市二宮町

今市日光街道(R119)から二宮神社参道へ入り、今市報徳二宮神社正門前の路地を左折する。 曲がってすぐ、クリーニング屋の角を左に入ると、今話題のスポット、「analogbooks」「cocoloya」「日光珈琲・饗茶庵」のある玉藻小路がある。 入口右手が新進気鋭の…

金物伊勢屋@大田原中央

中央通りには土蔵造りの商家が何軒か残っている。和泉屋醤油製造店、旧亀田屋旅館、旧山の手郵便局など。今回、「金物伊勢屋」こと川上謄吉商店の見世蔵をじっくり見る機会を得た。場所は今はなき「おもちゃのエジソン」の隣、今はなき「正美堂」の前。この…

那須の漬を探そう

大正だか昭和初期に大田原の名物として一世を風靡したという「那須の漬」。どうやら福神漬けのようなものだったらしい。以前、教授と呑んだ時に建物が残ってるよ、と教えて貰ったことがあった。ずっとこの話を忘れていたのだが・・。先日、薬師通りを車で通…

下のクルマ@豊原甲

先述の星野製麺店の記事を書くのに「五軒町区100年のあゆみ」を読んでいたら、西那須野地区にも思いのほか水車があったことに気付いた。といっても那須疏水が開通してからの話なのだが。星野さんは粉を引くのに赤田の第三分水にあった「保坂水車」まで往復し…

塩湧橋@塩釜温泉

塩原塩釜に架かる大正~昭和初期の塩湧橋の様子。大きい画像はこちら。当時この橋は塩原温泉の見所の一つだったらしく、塩原の絵葉書セットに必ず登場している。キャプション通り当時は北岸の塩釜温泉街から塩の湯へ向かう入口となる橋だったようだ。 明治43…

加登屋本館@板室温泉

板室温泉の加登屋本館。大正9年創業、昔からの湯治場の風情が残る木造三階建ての建物がシブイ。板室温泉は集落名を「塩澤」といい、塩澤の湯とも呼ばれていた。康平2年那須三郎宗重が狩りの途中にこの温泉を発見した、という言い伝えがあるが、寛政年間頃よ…

若喜商店@喜多方

蔵の街、喜多方市にある若喜商店。創業は宝暦5年(1755)、醸造業で醤油、味噌を造っていた歴史のある商家。蔵座敷・倉庫・蔵・道具蔵など八棟の蔵が残っている。 正面のモダンな店舗部分は昭和6年に食料品店として増築された部分。内装も天井部分が漆喰で…

博多医院@滝根町

7/30、小野町のリカちゃんキャッスルから田村市のあぶくま洞に移動する途中で見かけた謎の洋館です。門柱に「博多醫院」とあります。かなり日差しが傾いていて逆光ではありましたが、立ち寄ってじっくり建物を観察させて頂きました。ネットで調べてみると、…

牧野小学校の木造校舎@大越町

あぶくま洞から三春を通って、郡山に出る途中で見つけた、大越町の牧野小学校。磐城街道沿いに残る二階建ての木造校舎。 公式サイトによると、昭和29年に建てられた建物で、窓枠をアルミサッシにしたのとトイレを水洗に変更した以外は、建てられたそのままの…

味のある建築物とは

たまたまそっち方面に用事があったので、旧青木家那須別邸に寄ってみた。月曜日で休館なのだが、整備作業しているおいちゃんに頼んで、敷地内に入れてもらった。復元・改修してから初めて行ったのだが、何とも鮮やかになったものだ。ちょっと気恥ずかしいな…