下郷町大字湯野上の国道121号線を通ったおり、阿賀川(大川)に架かる湯野上橋が工事をしてるのに遭遇した。鉄筋のアーチリブと吊り材をすべてコンパネと足場材で包み込み、まるで要塞のようになっていた。
川沿いの高台の墓地にお邪魔してその芸術的な梱包作業を見学させていただく。
トロイの木馬ならぬ木橋。塗装作業だけならここまで囲い込まないよなあ。3月の通行止めの案内には「橋梁補修工事、塗装用足場の設置」の文言があった。塗料飛散防止のためなのか?
国道121号と福島県道347号高陦田島線を結ぶ湯野上橋は、積雪落下の危険性のため冬季閉鎖になったりする。そのへんの改善もされるのか?1984年(S59)12月開通、橋長139.2 m、 鋼下路ローゼ橋という形式らしい。
湯野上橋は大川ラインと呼ばれる高さ50mほどの深い渓谷に架かっている。1キロ程下流に中山風穴エリア、そのあたりから阿賀川に長い年月で削られた「へつり」状の崖となる。
渓谷の崖のフチがテーブル状に削られ会津線が走っている。阿賀川右岸、観光名所の「塔のへつり」は渓谷の崖に風化によってつくられた天然の回廊があることで有名だが、かつてはその窪みを道として利用していたことは以前紹介した。現代技術はこんなキワドイ崖っぷちに鉄道を通しちゃうんだからすごいなあ。
作業員のみなさまご安全に。