あっという間に11月、初冬を告げる下石上 西光院の火渡り祭が迫って参りました。
今年は那須嶽開山祭にも出かけられず(山頂開催ならずとのこと)、那須修験道昇龍講さんの活動を間近で見られる久々の機会(チャンス)到来!!
護摩壇の炎で煩悩を焼き尽くし、国家安穏、五穀豊穣を祈願し、厄祓い、無病息災を祈りましょう!!
毎年2月11日に開催される白河だるま市。コロナの影響で中止を余儀なくされていただるま市が3年ぶりに開催された。前日は雪で電車で行くことも考えたが、道路も乾いて安全に白河入りすることが出来た。
白河だるま市は旧市街奥州街道の白河宿内の目抜き通り天神町から本町までの1.5kmを封鎖して行われる。宿場の名残の筋違いも残っていていい感じ!
もともとは旧正月に行われていた花市が建国記念日の2月11日に行われるようになったもの。毎回500軒もの露店が並び栃木の露天商も出店しているという。
白河だるまは白河藩主松平定信がお抱え絵師の谷文晁に絵付けさせたのがはじまりといい、栃木でも高崎だるまと並ぶメジャーな産地だ。
大鉤形から小峰城を見通せる。それにしてもすごい人出。
十軒店(じゅっけんだな)の大鉤形。干し柿を売るおばあちゃんが印象的だった。
白河といえば三笠焼。
高校の購買にも卸しているという皆に愛されている老舗の山田パン。揚げアンパンを食べた。
白河といえば酒処!千駒に陣屋!
白陽と登龍の蔵元、大谷忠吉商店。
じゃがいもを洗う洗濯機!?
満喫しました。合同庁舎駐車場まで戻ります。
今年のどんど焼きのトリゴヤ観察は1/12に行った。見てきたのは
太夫塚自治会
接骨木地区
金沢地区
狩野地区コミュニティ
大山地区コミュニティ
とようらコミュニティ
戸野内地区
だ。
狩野地区コミュニティと戸野内地区は、施工場所に材料と思われる竹や枝は積んであったが、トリゴヤは未確認。とようらコミュニティはお焚き上げであることを確認した。防犯上トリゴヤは当日作成の地域が多いが、人手の関係もあって事前に組んでおく地域もある。地域の純粋な風習行事を守っているところ、地域を盛り上げるために委員会を組織し行事を復活させたところ、いろいろ事情はあるわけだが、もうトリゴヤの地域の特色とか、そういった見方は出来ない時期になってきた。各自治体の消防署管轄の野焼き・どんど焼きの資料をたどれば、どこの地域で何年ぐらいまでやっていたという変遷はたどれるはずだが、そんなツテはない。今年たまたま大田原市で野焼き・どんど焼きの開催日程資料が公開されたが、消防車の配置などでそういった資料は毎年作られているのだろう。
太夫塚自治会
まずは安定の太夫塚自治会。例年より小ぶりな印象がある。産土神の太夫塚神社のある太夫塚公民館の近くに田んぼ。赤い鳥居とトンボ団子を飾る参道両脇の柵はおなじみ。
トタンのドアが昔田んぼのあちこちにあったポンプ小屋を思い出させる。ここの点火は何度か観ることができたので過去記事をあたってほしい。
太夫塚どんど焼きといえばこれ。鉄柱を溶接したこのアイテムを見るだけで、ヨダレが出るな。
2016年
焚火にくべる竹燗酒用の受け棒なのです。
2022年
接骨木地区
接骨木地区は地域の伝統的行事としてどんど焼きを続けている。接骨木公民館の脇を入っていくと接骨木温泉神社があるのだが、そのそばの田んぼで毎年どんど焼きが行われている。今年は人手の関係で早めに作ったそうで、その立派なトリゴヤを見に来ることが出来た。
黒滝山をバックにそびえる接骨木地区のトリゴヤ。
これだけ大きいのにロープも張らずに自立させているのは施工への自信の表れか。廃材にしてはきれいな木材が立てかけてあって結構火持ちしそう。
がっちり三本の竹の柱を組み、横に2段の支柱をくくりつけた骨組みの上に木板を竹を立てかけてあるみたいだ。外側に藁材は見当たらない。そういえば藁ぶき屋根全盛の頃とか、消防ポンプ車が駐留できなかった頃って、どうやって延焼を防いでたんだろう?もっと民家から離れた河原とかで?
すぐそばに鎮守の接骨木温泉神社の鳥居がみえる。
境内に生駒神社の石碑が!大正十年建立。玉田の生駒神社からの勧請だったりなあ。
狩野コミュニティ
西那須野クリーンセンター跡。1月12日現在施工されておらず。
豊浦コミュニティ
たまたまネットで告知をみつけて訪問。もともとはここコミュニティセンター近くの豊浦公民館でお焚き上げ形式でどんど焼きをやっていたようだ。こんかいからコミュニティセンター内の公園でお焚き上げをするとのこと。
戸野内地区
太田原市の野焼き・どんど焼き情報に載っていた戸野内地区。熊川の小五郎内橋近くに切り枝を集めてある場所を発見。竹材はなかった。橋近くにビニルハウスはあるが、このくらい離れていれば大丈夫か?
大山コミュニティ
小正月前の13日に開催。点火は関係者のみで行うので観覧はできないとの告知あり。去年も点火担当の上級生の子達だけ参加と言っていたな。
昨年始まった黒磯の那珂川河川敷公園は今年は開催されたのだろうか。伊王野の道の駅前のどんど焼きは?情報を集めております。
来年のどんど焼き見て歩きに向けての、後出し栃木県北のどんど焼き情報。
今期は大田原市が畔畦焼き・どんど焼きの情報を公表してくれたので、現在行われている大田原地区のどんど焼きの現状を知ることが出来たのはよかった。ただ、実際にトリゴヤが立っているのか、お焚き上げのみなのかは実際に行ってみないとわからないので要確認。
2023年(R4)栃木県北どんど焼きリスト
ボールド文字はトリゴヤのあるどんど焼き ほかはお焚き上げ、不明のもの
高岩神社 R4 12/31 (土) 10:00~14:00 神社敷地内
くろばねどんと焼き 1/8 (日) 16:00~20:30 那珂川河川公園 黒羽商工会館裏
薄葉温泉神社 1/8 (日) 15:00~17:00 神社敷地内
大田原市加治屋91番地 1/8 (日) 17:00~19:00 ギャラリーここ音南側
大田原市宇田川地内 1/8 (日) 17:30~24:00 宇田川小学校東側の田んぼ
大山地区コミュニティどんどん焼き 1/13 (金) 大山公民館
大田原市戸野内地区 1/14 (土) 17:00~19:00 小五郎内橋南東側田んぼ
とようらのどんど焼き 1/14 (土) 10:00~12:00 とようらコミュニティ公園
狩野地区コミュニティどんど焼き 1/14 (土) 西那須野クリーンセンター跡地
太夫塚自治会どんど焼き 1/14 (土) 太夫塚5丁目の田んぼ
那須塩原市接骨木地区 1/14 (土) 接骨木温泉神社前の田んぼ
那須塩原市金沢地区 1/14 (土) 箒川金沢高阿津橋北側
令和5年の県北の花市・初市は、新型コロナウイルス感染症第8波への警戒により早々に中止を決める自治体もあったが、とりあえず開催する方向で検討している様子。
不明な地域の情報ご存知の方お知らせください。
栃木県北 花市・初市2023日程
「さくら市氏家暮市」12/17(土)12:00-19:00
「さくら市氏家花市」 1/7(土)12:00-19:00
氏家大通り 伝馬町十字路〜上町十字路 毎年7日に開催
\花市🌸開催中です/
— さくら市役所 (@sakura__city) January 7, 2023
本日、19時まで氏家大通りで花市開催中です!恒例のだるま販売も行っています☺️✨
※20時ごろまで交通規制があります。
車でお越しの方はご注意ください!https://t.co/BELEPsQp5T pic.twitter.com/ykbCXnMBoP
「初市(東那須野地区)」 不明
毎年10日あたりに開催
公式情報見当たらず
那須塩原市商工会東那須野支部フェイスブック
「初市(西那須野地区)」 1/10(日)10:00-20:00
JR西那須野駅西口桜通り 毎年第2日曜日開催
例年1月11日に開催されていた「花市」の名称が昨年より「初市」に変更
毎年1月の第2日曜日に開催されることになった
那須野うぇぶ 西那須野商工会より新着情報
「花市(大田原地区)」 1/12(木) 10:00-21:00
白河信用金庫前~栄町屋台収納庫前 毎年12日に開催
広報おおたわら(R5年1月号)
「花市(矢板市)」 中止
毎年13日に開催
暮市・花市中止のお知らせ
暮市・花市については、新型コロナウィルス感染拡大防止及び皆様の健康と安全を最優先するため中止します。 順延の予定はございません。
「黒磯初市(花市)」 1/15(日) 10:00-19:00
黒磯駅前通り(県道黒磯停車場線)毎年第3日曜に開催
「花市(佐久山地区)」 1/15(日) 10:00-14:00
佐久山地区公民館駐車場 通常毎年14日に開催のはずですが
「黒田原花市」 不明
那須町役場前から相生町通り 毎年第3土曜日に開催
「黒羽大花市(黒羽地区)」 1/22(日)9:00-17:00
旧駅前通り(川西地区)リオン・ドール前~国道294号 毎年第4日曜に開催
栃木市西方町の「ど田舎にしかた祭り」に行ってきた。今年で12回目を数える。にしかた祭りといえば切腹ピストルズ!そして今回はなんと話題のT字路sがライブをするという。
場所は道の駅にしかたの向かいの田んぼ。土も乾いていて普通のスニーカーでも歩ける。天気でよかった。
にしかた祭り関連のデザインは古文書や護符をモチーフとした飯田団紅さんの世界。たまらんなあ。
この農村歌舞伎の舞台を見たら本気度が伝わるでしょ。発見されたという背景の襖絵を見てみたかった。
販売ブースも竹や木材で組まれていて世界観が統一されている。この労力は大変なものだろう。
開会式と各方面の挨拶が終わると切腹ピストルズの練り歩きが始まる!
鉦と太鼓と笛と三味線という阿波踊りの編成による迫力の練り歩き。農民一揆の騒乱状態を彷彿させる高揚感。ユニゾンする和太鼓のビートが空気を振動させ大地を揺らせ観る者の心の臓を撃ち抜く。
俵投げ大会
T字路s!!鳥肌の歌声!!すばらしい!!
トリは地元の星、進化した「松波」 BLUE BLUR レベル高い!
いい祭りだった。また来たい。
秋の会津中街道板室本村、白湯山一の木戸へ久々の訪問。
板室湯本道標碑
[正面] 右会津街道 三斗小屋江三里八丁
[左] 左ゆもと道従是二十八丁
[右] 天保七丙申年六月大吉日建
肥後大熊書(その他佐野屋、伊勢屋、江戸屋
和泉屋、大黒屋、小松屋、一井屋など世話人名)
[裏面] 「奥州津軽弘前品川町産遊圓」
「難病」「車来入湯千度」などの文字が
読めるが風化のため全文判読不能
注:那須塩原市の文化財のページに裏面の解読した文字が掲載
会津中街道の板室本村宿より板室(塩沢)温泉道への道しるべとして建てられたもの。裏面の碑文より「奥州津軽弘前品川町」の「遊圓」が板室温泉の湯治により「難病」を克服した感謝の意で地元世話人の協力により建立されたと推測される。「肥後大熊」とは百村光徳寺の十九世住職の書であるということ。
[伝承]みすぼらしい体の不自由な人が湯治に来たが、あまりにもきたないので共同湯の湯じりに別に湯つぼを設けて入湯させられた。ところが、湯治の甲斐あって立派に足が立ち、喜びのあまり大日堂の前で踊りを踊って帰郷し、再度板室を訪れて同じ病に苦しむ人々のために、この「ゆもと」への道しるべを建てたと伝えられている。
(「黒磯市の文化財」)
正面と左に方向がある以上、分岐点に建てられるのがふつうである。大日堂とペアで語られる以上、現在地にもともとあったとすると、西に行く道があったのか?50mほど南に行くと細い山道があり、旧集落入口あたりに出てくる。道標から20m南に「テンカラ」という民宿があるが、その位置が脇本陣、道を挟んだ向かいが本陣だったという。
がりつう 那須野の道標
ここの白湯山碑をモチーフにキャップを作った。
板室本村の大日堂
お堂の中の大日如来。
しずかに、着々と冬に向かっている。
板室本村のその先は乙女の滝。せっかくなので板室本村の一里塚を拝んで行こう。
公衆トイレのその裏に街道跡が残っている。カーブの手前の登山道は実際の街道跡ではない。しかしちょっと変化が。
街道跡の窪みがそのまま残っているのでわかりやすい。
板室本村の一里塚の西塚。
そして炭焼き窯として使われえぐられた東塚。炭が燃料として使われていた時代、木を伐り出して山林で炭焼きを行い、製品にしてから街に運んでいた。沼ッ原のほうにもこのような炭焼き窯の遺構があちこちにみられる。尾頭道でもこんな穴をいくつもみかけた。
昭和初期の写真集「那須野写真帖」より「麦飯坂上の生活」
— がりつう (@garitune) May 18, 2016
麦飯坂は会津中街道、沼っ原から三斗小屋宿に向かう湯川に下るつづら折 当時は炭焼きで生活してる人が山中に暮らしてたんだな 板室の一里塚も片方は炭焼き窯に利用されて半壊してる pic.twitter.com/ZnEQoroAwA
2008年の探索の沢名川渡渉の様子。
板室古戦場跡もソーラーパネルの電気畑になってしまった。
あの頃と変わったのは乙女の滝休憩所がオサレなコーヒーショップになっていたこと。
ONTARIO(オンタリオ)。本来は土日だけの営業らしいが、紅葉が見頃の時期なのでやってたのかな。グァテマラを頂いた。320円。セブンイレブンの珈琲が一番うまいと思っている俺にも違いがわかったぞ。
乙女の滝休憩所といえば里芋串とか鮎の塩焼きとか食べた記憶がある。ネットに昔のお店の情報が残っているな。スクショしとこう。
公衆トイレの裏手にアウトドアの施設が出来ていて、街道跡の入口が塞がれていた。なにより私有地だし、過疎化する板室本村を活性化するアクションを起こしている人たちを応援したい。街道の、昔の名残をいつくしむ行為は、現地で生活する人々にとってはエゴでしかないんだ。