がりつうしん

那須野ヶ原を中心とした話題と与太話、ほぼ余談。

さねとみ桜

塩原町役場跡、現在は塩原温泉交流広場、あるいは市営塩原温泉駐車場と呼ばれている場所の北西側の山際に、大きなエドヒガンが立っている。実美桜(さねとみざくら)と呼ばれるこの桜は、明治17年(1884)塩原街道開通式に来賓として塩原温泉にやってきた三条実美(さんじょうさねとみ)によって記念植樹されたものだ。


実美桜は140年近い樹齢となり空洞化が進行、樹幹にキノコが生えているほか、以前より花の数も減少しているという。2021年の樹勢調査では、保全に最低でも約150万円、樹木の周辺環境の整備も含めると約500万円を要するとの試算結果となった。


2023年、実美桜を中心に地域の活性化を図る「さねとみ桜と歩む会」が発足。自治会や観光協会、住民の協力を得て樹勢が衰えつつある実美桜の保全や周辺の環境整備に取り組んでいる。


2022年から塩原温泉交流広場の実美桜前にて「さねとみ桜まつり」を開催している。門前お囃子会の演奏、嶋均三さんのトークショーなどが行われている。

今年は4月14日(日)10時から開催。ずいぶん謙遜した予告チラシがカラーコーンに貼ってあってほっこりした。