りんどうライン下川公民館前の十字路に下川の石仏群がある。平成10年の那須水害による余笹川の氾濫で、流失してしまったものもあると聞く。その中に天保14年の下川の高湯山碑がある。余笹川左岸の丘にあったものだという。
下川の高湯山碑
天保十四年癸卯年
高湯山大権現
三月大吉日
大島嘉左ェ門
この十字路から黒田原市内に向かい、黒田原神社に曲がる十字路に、かつて2本の大杉が立っていた。
この場所を二本杉と呼ぶのだが、寺子・豊岡・芦野方面の高湯山参拝講の「一の鳥居」であったそうだ。大人三人で囲む程の幹周りで、日本空軍の目印となるほどの大木だった。うち一本が落雷によりうろが出来、その中に古くなったお札や注連飾りを納めたという。
現在は伐採され、民家の庭となっているが、傍らに小さな祠が建てられていた。