がりつうしん

那須野ヶ原を中心とした話題と与太話、ほぼ余談。

野立岩と天狗岩@下塩原

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家にある大正~昭和初期の絵葉書。塩原の天狗岩だ。

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ヴァレーラインを通る時岩壁を見上げることはあったが、あの岩場の上に上れるとは!しかも体育座りでたそがれられるとは!
そんなわけで塩原にやってきた。福渡と塩釜の間、箒川沿いの県営駐車場に車を止めていく。

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せっかくなので野立岩にも寄ってみる。今日はボルダーは張り付いていなかった。

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蒲生秀行が慶長4年(1599、関ヶ原の前?)会津に戻る際、箒川の渓谷沿いの道を通り、この巨岩に登ったという。岩の上からの雄大な景色を大いに気に入り、岩の上で野営したのだそうだ。

野立岩の斜め前に天狗岩上への上り口がある。道路から頂上まで395mとある。山頂まで15~20分といったところか。

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アングルを真似るとこんな感じ?今は手すりが付けられている。頂上からは箒川沿いの福渡、塩釜が望める。
登り道は、人工的な階段が付けられているところもあり危険な場所はなかった。頂上には先に若者とその両親、かなり高齢の女性が上がっておられた。

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頂上の先端から覗き込んでみる。ふひゅーっ、縮んだ縮んだ(なにが?)!

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塩釜方面

ふと岩の表面に目を移すと、あちこちに文字が刻まれていることに気づいた。登頂記念の記帳である。

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大権現、だろうか?天狗様のご利益がありますように。

辻潤が発狂した際に「辻潤、天狗になる」と新聞に載ったそうだ。彼は天狗岩には来ただろうか?

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大正五年 石山初吉 名乗り出てください。

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昭十九年 小川町

絵葉書の題材になるくらいだから、当時は人気スポットだったんだろうな。紅葉がいい感じで、最高の天狗岩日和の日だった。