初期の作品は学生の頃読んでいたのだが、社会人になってからは積極的に読みたいとは思わなくなった。スノッブで洗練された世界にやっかみがあるのと、読みづらい翻訳文体を追う集中力が衰えてきたせいか。借りてから読了までだいぶかかってしまった。
つくるはよく見る淫夢の中でシロに中田氏しているせいで、シロを実際にレイプしたのは自分じゃないのか?まったく関係ないシロの殺人事件の犯人も自分が関わっているんじゃないかと妄想。不安定な精神のよりどころの沙羅ビッチが彼の元を去ったら、またグループをハブにされた16年前のあの頃のように病んでしまうだろう。結局沙羅はつくるに旧友たちを巡礼させることでどうしたかったのか?
みすずの「分裂病の少女の手記」はちょっと前に図書館の廃棄本で入手。「多崎つくる」より先に読み終わる。シロ視点での考察に役にたった?

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