がりつうしん

那須野ヶ原を中心とした話題と与太話、ほぼ余談。

ささらガーデン2015秋

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10月1日は日本酒の日。定期的にオリオンスクエアで行われている栃木県酒造組合主催のイベント「とちぎの地酒 ささらガーデン」に参加してきた。イベントオープンは午後5時からだったが4時には現地に到着、開始を今か今かと待っていた。

ささらガーデンは栃木県内各地の地酒を 1ドリンク100円ポッキリで試飲出来るイベント 栃木県酒造組合の運営する本町の店舗 「酒々楽(ささら)」の出張版。


あいにくの雨模様。通常ならオリオンスクエア全面を使って行われるが、半屋根なので屋根のあるエリアに縮小してセッティング。

4時40分位から会場入り可能ということで待っている間、鹿沼から来られたリピーターの女性と立ち話をした。手にはお寿司のテイクアウト!さすが慣れていらっしゃる。日本酒にはやはり和食を合わせたいところ。県北のお酒の話になって俺イチ押しの菊の里  大那の話をしたらご存じだった!鹿沼には小林酒店というちょっと変わったコンセプトのお店があるので大那の商圏なのだった。6月にCRTで放送された小林酒店の方が出演したラジオ番組のことも知っていたし、こんな熱心な方に会うとうれしくなる。

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とりあえず無事に席ゲット

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連れはまだ来てないけど先に呑み始める。会場では餃子をはじめおつまみが販売されているが、おつまみの持ち込みは自由。俺も一応ドンキで入手した乾きもの数点を用意してきた。
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組合長の宇都宮酒造の今井さんの挨拶
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司会進行はご存じCRT栃木放送の福嶋アナウンサー 酒々楽大使の肩書を持つ

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今回試飲できたお酒

      銘柄 蔵元 住所 創業
天琴 悠々 ㈱外池荘五郎 宇都宮市石井町 文政12年
四季桜 秋 宇都宮酒造㈱ 宇都宮市柳田町 明治4年
黒龍 辛口 大平酒造㈱ 栃木市大平町 明治元年
純米樽酒 樽まろ ㈱渡邊佐平商店 日光市今市 天保13年
プレミアムS ㈱辻善兵衛商店 真岡市田 宝暦4年
燦爛 うすにごり酒 ㈱外池酒造店 益子町 昭和12年
惣誉 ひやおろし 純吟 惣誉酒造㈱ 市貝町上根 明治5年
十一正宗 さくら酵母 森戸酒造㈱ 矢板市東泉 明治7年
松の寿 純米酒 ㈱松井酒造店 塩谷町船生 慶応元年
吟醸純吟 ひやおろし 天鷹酒造㈱ 大田原市蛭畑 大正3年
大那 特別純米 菊の里酒造㈱ 大田原市片府田 慶応2年
       
雄東正宗 純米吟醸 杉田酒造㈱ 小山市上泉 明治初期
朝日榮 純米吟醸 ㈱相良酒造 岩舟町静 昭和29年
ハゲオヤジの隠し酒 三福酒造㈱ 小山市南小林 明治29年
日光路 片山酒造㈱ 日光市瀬川 明治13年
純米吟醸 艶すがた 飯沼銘醸㈱ 栃木市西方町元 文化8年
初戎 蔵元原酒 吉井酒造㈱ 佐野市金屋下町 明治7年
愛乃澤 愛 相澤酒造㈱ 佐野市堀米町 安政元年
かんなびの里 吟醸 (資)小島酒造店 塩谷町大字風見 昭和12年
仙禽 雄町 ㈱せんきん さくら市馬場 文化3年
東力士 純米吟醸 ㈱島崎酒造 那須烏山市中央 嘉永2年
とちあかね イチゴ酵母 ㈱白相酒造 那珂川町小川 明治40年
       
菊 大吟醸 ㈱虎屋本店 宇都宮市本町 天明8年
澤姫 吟醸 ㈱井上清吉商店 宇都宮市白沢町 明治元年
ラクル若盛 西掘酒造㈱ 小山市粟宮 明治5年
若駒 亀の尾50 若駒酒造㈱ 小山市小薬 万延元年
鳳凰美田 赤ラベル 小林酒造㈱ 小山市卒島 明治5年
蔵の街 大吟醸 北関酒造㈱ 栃木市田村町 昭和48年
富美川 純米大吟醸 ㈱富川酒造店 矢板市大槻 大正2年
おらが大田原の五百万石 鳳鸞酒造㈱ 大田原市住吉町 明治14年
池錦 酒聖 池島酒造㈱ 大田原市下石上 明治40年
旭興 純米吟醸 渡邉酒造㈱ 大田原市須佐木 明治25年

sasara.pto.co.jp

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17杯までは数えていたんだけど。連れのチケットも貰ってとにかく呑んだ。どこの蔵元さんも宣伝の機会だから、イチ押しの純米吟醸大吟醸を出品している。未知の地元のおいしい日本酒に出会うことの出来る大満足のイベント。

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今日は日本酒の日ということもあって、7時30分から全国一斉乾杯イベントなるものがあるようだ。だが、連れの意向で7時には次のお店に移動することに。

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なかなかの盛況。次回のささらガーデンはいつかな?またここでみんなと呑みたい。

 

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さようなら、そばうどん喜多黒磯店@黒磯駅

駅そばが食べたくて黒磯駅に来たけど、なんだか営業してない。どうしたんだろう?入口に張り紙、まさか・・。

喜多そば黒磯店が6月下旬で閉店していた。県北NRE系立ち食い最後の砦が・・。

2014年2月撮影

座って食べられる清潔な店内。


これから駅そば食べたくなったらどこ行けばいいんだ?烏山?新白河?大子?

定期献血@白河市東地区

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要屋、やたべみたいにガラ鳥シャブらせてくれる店だと思ってたんだけど出てこなかったな。

第8回柴燈大護摩供多氣山大火渡り祭

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恒例の多氣山火渡り祭に行ってきた。とにかく県北の火渡り祭に比べて規模が大きいのだ。見学者もかなりの数。

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いい天気!最高の柴燈護摩日和だ。無事間に合った。まだ時間余裕あるので

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フェスめしフェスめし!!

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ビアとピッツァ うまい!いくらでもいける!!ゴクゴクいける!

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高尾山修験道独特のユーモラスな所作

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床堅の儀

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法斧の儀

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法弓の儀

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法剣の儀

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祈願文披露

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点火

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梵天お守りに神聖な煙をあびせる

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梵天お守りを入手

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湯加持行

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そして火渡りが始まる。他所の火渡りはもっと炭片を寄せてからはじまるのだけれど、これは熱い・・。

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修験者たちがぞくぞくと渡っていく。普段から修行されているとはいえすごい。

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さすがに檀家さんが渡るときは多少炭片を脇に寄せていた。

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那須嶽開山祭2015の2

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那須嶽開山祭、頂上での式典のあと、那須修験道昇龍講の皆さんについて那須岳の拝所を巡る。
「ノゾキ」の岩塊から東へ120mほど行ったところに、亀裂が入りトンネルになっている大きな岩塊がある。「胎内くぐり」だ。

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ザックを下ろして岩塊の下側に降りる。

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この下は崖なんで、現地行かれる方は気をつけてください。

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岩の空洞をくぐり抜け 出生を追体験することにより 穢れていない清らかな姿に生まれ変わることができる。穴から出てくる時は「おぎゃあー!!」と絶叫のこと。

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かつての白湯山/高湯山信仰には、毘沙門ヶ岳=朝日岳方面に「胎内くぐり」という拝所が、また御沢にも「胎内くぐり弁財天」という拝所があった。

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ここから朝日岳方面へ向かう。

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尾根道の先に峰の茶屋跡避難小屋が見えてきた。峰の茶屋は風の通り道として有名だ。西の三斗小屋方面から吹き上げてくる風が集まる場所で、特に冬場は風速40mになることもある。

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峰の茶屋跡避難小屋の横に立つ牛守護大日尊碑の前で法螺。この石碑は道標になっている。

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峰の茶屋の牛守護大日尊
[正面]
  昭和二年十一月吉日
牛守護大日尊
  發起人 根本勘作
      髙根澤峯次郎
[右]
右 三斗小屋温泉道 二十八丁
左 頂 上 道   十丁
  飯盛温泉道  二十丁
賛助 那須硫黄鑛山株式会社
  願主 小平 濱次郎

かつて那須岳で硫黄を採取していた時期があった。古くは黒羽藩の大関増裕藩主時代、その後は民間によって採取は続けられた。那須硫黄鑛山株式会社は明治41年以降昭和30年代まで茶臼岳で硫黄の採掘採取を行っていた企業で、山仕事の無事を祈るためにこの場所に大日尊を祀った。

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峰の茶屋の西側には「地獄平」と呼ばれるゴツゴツした小石の転がる平地が広がっている。この先劔ヶ峰を越えて朝日岳に向かう。

 

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剣が峰東側の谷が2か所ほどまだ雪渓に覆われていた。斜度は40°ぐらい。地下足袋で雪面トラバース。

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俺はいつものスパイク長靴 滑落したら金剛杖では止まれない。イカンヨ。

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劔ヶ峰を過ぎる途中に「恵比寿大黒」と呼ばれる2つの巨大な岩が立っている。かつてはもう一つの岩が立っていて、この3つの岩を指して「三面大黒」と呼んだ。しかし岩がひとつ崩れてしまい、残りの二つの岩のことを「恵比寿大黒」と呼ぶようになった。「創垂可継」の高湯山由来には、弘法大師が仏法僧の三宝の意味を込めて三面の大黒を勧請したとの記述がある。

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この先恵比寿大黒から朝日岳に向かう途中に「胎内くぐり」と呼ばれる岩穴があったが、現在は崩れてしまって現存しない。

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朝日の肩

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朝日岳頂上へ

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朝日岳頂上で法螺

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朝日岳は、白湯山/高湯山信仰では「毘沙門」とか「毘沙門岳」と呼ばれている。 驚くほど風がなく最高の修験日和だった。俺はといえばすぐに息が上がり膝はパンパン。今度は三山掛けに行こう、と声をかけられたが基礎体力から立てなおさねば ついていけないな・・。

参考:「高湯山信仰」廣本祥己 、「那須温泉史」ほか

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那須嶽開山祭2015

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今年も性懲りもなく上がってきた。けして俺は「趣味は山登り」などとほざける輩ではない。去年も茶臼岳は片手も来ていない。ただ単に那須岳が好き、那須岳の頂上に那須岳好きの仲間が集うこの日、開山祭が好きなだけなんだ。

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那須岳はかつて山岳信仰の山で、湯本口側は高湯山、三斗小屋口側は白湯山と呼ばれていた。5月8日は嵐除け・農業神としての御利益がある高湯山信仰、後の那須嶽神社の開山祭で、各地から梵天を担いで神社に奉納する行事が行われていた。現在は那須温泉神社奥宮(那須嶽神社)で今シーズンの登山者の安全祈祷が行われる。現在の閉山祭は11月9日で、以前は旧暦の8月9日だった。

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先達を務める山伏は「那須修験道昇龍講」の方々。 先達とは、参拝者を連れて山の霊場を案内するガイド的役割のこと。高湯山の先達は観音寺といい、檀家を持たないで村民の祈祷を行う里修験であったという。

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今回は佐貫観音奥之院 平成のご開帳でご活躍された福聚山東海寺の渡辺副住職もご参加されている。俺はこの辺ですでにへばってヒィヒイ言ってる。

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鳥居の手前で手ぬぐいを渡され、石を頂上に運ぶ役割を任される。

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ぞくぞくと頂上に集まってくる登山者たち。盛り上がってまいりました!!

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宮司さんの祝詞がはじまる。

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関係団体が続々と玉串を奉納していく。今年はよい天気で風も吹くこともなく 最高のコンディションで無事開山式は終了した。


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開山祭のあと、那須修験道昇龍講の皆さんと拝所を回ることに。茶臼岳は白湯山/高湯山信仰においては「月山」と呼ばれている。白湯山/高湯山信仰は出羽三山湯殿山・月山・羽黒山)の信仰を勧請したものなので、拝所の名称や形態を模倣している。

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お鉢に降りる尾根から頂上

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頂上からお鉢

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茶臼岳頂上からみて北にある岩塊の上に移動。那須修験道の方々はこの拝所を「ノゾキ」と呼んでいる。

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修験道では、断崖絶壁から身を乗り出したり、あるいは逆さ吊りになって奈落を見下ろし恐怖を味わうことで、今までの罪を懺悔する行を「ノゾキ」という。

つづく

本宮宿南 追分の道標@本宮市

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奥州街道沿い本宮宿南町の追分

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普度供養塔 天保14年(1843)
[正面]
  右 あい津
普度供養塔
  左 江戸
[右]
施主 大内良忠恕信
[左]
天保十四卯年十月
       十七日

普度はすべての者を救う「衆生済度」が仏陀を意味する「浮屠」を表していると考えられ、旅の安全を祈って建てられたもの。明治16年(1883)の道路改修までは、奥州道中会津街道が分岐する観音堂北側に建てられていた。その後数か所を経て平成22年に現在地に移設された。大内良忠恕信は本宮南町の当時の名主。

 

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太郎丸供養塔と 小沼幸彦の歌碑

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太郎丸供養塔
正安3年(1301)に建てられた供養のための塔婆で左三分の一程度が欠けてしまっている。この碑は文化13年(1816)5月、日記沢に行く道筋で発見された。国学者 小沼幸彦は「岩井の清水」への道しるべであると考え「岩井考」を書き遺した。

旅人よ岩井の清水見むとならば このいしふみをしるへしてゆけ

 

参考:現地案内板

 

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