どんど焼きといえば小正月の民俗行事であるが、神社でも1月14日に年中行事としてどんど焼きを行っているところが多い。子供達が入って遊ぶトリノスは作らず、正月飾りや破魔矢、熊手などの飾りものなどをお焚きあげする行事である。
矢板市の有名な2つの神社、上町の塩竃神社と木幡の木幡神社では どんど焼きを1月14日に行っており、無病息災を祈願するお焚きあげの煙を浴びに多くの人々が集まってくる。
製塩に関係した社で、もともと幸岡原の須釜地区にあった寺院が天正8年に現在地に遷宮されたという。この付近には塩田、玉塩(玉田)、高塩など「塩」のつく地名が多く、塩分を含んだ湧水から製塩を行っていたとされる。矢板村の鎮守でもあった。
到着してみるとすでに火入れされていた。今回は10時には祝詞をあげ お焚き上げを開始したそうだ。
火の粉による飛び火を防ぐため四方に網がかけられている。
正月のしめ縄飾りや門松、昨年の破魔矢、だるまなどがうず高く積まれていた。その間もお焚き上げをしてもらおうと正月飾りを置いていく人たちが後を絶たない。笹葉は火の勢いを絶やさないために時折くべていた。
うず高く積んだ飾り物を一気に燃やすのかと思ったがこちらではそうではなかった。やはりどんど焼きの炎は夕闇に包まれてからでないと雰囲気が出ないな。