たしかネットで見た情報では、式典の開始は9時半のはずだった。9時15分に温泉街に到着、八夕橋の信号機で止まったら、もうそこまでお練りが進んでるじゃないか!急いで湯っぽの里の駐車場に突っ込んで行列を追う。
今年は5年に一度の稚児行列のある年。親御さんに連れられて華やかな衣装のお稚児ちゃんがちょこちょこと。かわいい!!
今回は都心からの参拝団に加えて小中学生の姿も。塩原の子どもたちかな、と思ったら川崎大師平間寺日曜教苑の生徒さんたちとのこと。言われてみればあか抜けてる都会の子っぽかった。
湯っぽの里からバスを連ね須巻富士山園地へ。道路から階段を一歩一歩ふみしめ、柴燈護摩のある山腹の道場を目指す。結構年配のかたもいるし、お稚児ちゃんも元気に上がっていく。参拝団の方は自分の名前の入ったのぼり旗を見つけて記念写真を撮っていた。
中腹の広場の道場に近づく前に、塗香(ずこう)をいただき身体に塗って心身を清める。テントでは祈願用の護摩木を用意。赤い法衣をまとった平間寺ご住職との記念写真コーナーがあったりして和やかなムード。しばらくして柴燈大護摩供がスタート。ドンドンと合図の花火がうち上がる。
まずは山伏問答。旅の行者が道場での柴燈大護摩に参加するため修験道についての問答に答える。晴れて仲間に迎えられ道場に入場する
「法斧(おの)」深山幽谷から護摩所用の桧葉や薪を伐採する様子を演じる。
「法弓(ほうきゅう)」注連縄で結界の張られた道場にさらに東西南北、中央、鬼門に五色の矢を放ち守護結界を強化する。
「宝剣(ほうけん)」不動明王の利剣である智慧の剣で邪気を断ち切る。
「床堅(とこがた)」修験大先達の座る座を打ち堅め盤石に整える。
「閼伽(あか)・柴燈(さいとう)」炉檀に神聖なる浄水を注ぎ、不動明王の浄火を松明に移し点火に備える。
「願文(がんもん)」参詣者の諸願成就を祈念し神仏に奉読する。
点火 大団扇であおがれ、神聖な煙がもうもうと式場にたちこめる。
僧侶衆は山頂の不動明王の前に移動。
炎は落ち着きこの後の火渡りの準備に入る。
このあとお山を下りて帰るための配慮なのか、他所の火渡りよりはソフトな感じ。
修験者のあと一般の方も次々と渡っていく。
40周年記念の特別お守りとお餅をいただいた。