塩原温泉ビジターセンター主催の「紅葉ウォーク1 尾頭峠」つづき。
コースは、尾頭トンネル上三依側入口~東京電力鉄塔22号~尾頭峠の分岐~高原道~大塩沢峠~大塩沢林道(元湯林道)~元湯近くの林道分岐、というもの。
先ほどの分岐の左側のほうは三依山に向かう尾根の上の道のようだ。ちらちらと黄色や赤に変わった木の葉が目立つようになってきた。
もう紅葉を見るのに夢中。
熊の爪あとのある樹木
尾根伝いから降りて高原道の大塩沢林道に出る。
二方鳥屋山に通じる尾根を切り通して五十里湖湖畔の大塩沢橋に出る林道が作られている。
「高原山探訪」のYoshiさんはこの地点を以前から存在した大塩沢峠と区別するため「新大塩沢峠」としている。この峠より西は大塩沢林道(廃道、通行不能)、東側は元湯林道という。この林道はかつては県道で、明治の尾頭道(県道三依塩原道)と並んで塩原と三依を結ぶ重要な道であった。この道も昭和30年代までは頻繁に往来があったらしい。元湯林道は車輌が通れるだけの道幅があるものの、すれ違いはできない。
高原道はこの先大塩沢峠、地蔵山、地蔵峠とずっと尾根沿いを辿っていく。この尾根全体を「地蔵曽根」というようだ。さらに二方戸屋山を過ぎると、やがて鶏頂開拓地区の北端、鬼怒川カントリークラブゴルフ場13番ホール脇に出るとのこと。いつか機会があれば歩いてみたいものだ。
追記
塩原ビジターセンターからH16年度の尾頭峠歩きの冊子に載っていた地図を見せていただいた。Yoshiさんが尾頭~高原新田沿いの諸ルート踏破を思い立つきっかけになったものと思われる。作図は君島榮七先生?
「新大塩沢峠」の名称がこの地図にもみられる。また手書地図ながらも明治と江戸時代の尾頭道の道筋が描かれている。地蔵尾根と地蔵峠・元大塩沢峠を通る旧道の関連、元湯~高原新田を結ぶ赤川道、元湯道の位置関係が明確になった。また、あくまで東電の巡視路と思っていた部分(37曲がり)には「古道三依道」と書かれており、もともと存在したルートであったことがわかった。