福島県の塩川町に米沢街道の別府の一里塚がある。R121から分かれる旧米沢街道への分岐点には文久3年(1863)の道標があり、20mほど入ると、左右にこんもりとした緑に覆われた塚がある。かつては西塚の侵食が著しかったが現在は修復され素晴らしい景観をなしている。すぐ後ろの家の方によると、H10年に現在のような形に整備されたという。子供の頃は塚に登ってよく遊んだとか。特に囲いを設けることなく、住宅街に囲まれていても違和感無く、地元の人々の憩いの場所となっていることが想像できる。 米沢街道は、陸奥国会津若松の大町四辻から檜原峠を通って出羽国米沢に向かう道である。喜多方の熊倉までは幾通りかのルートがあり、歴史の古い「金山通り」と本街道の「塩川通り」があり、別府の一里塚は塩川通りにある。