がりつうしん

那須野ヶ原を中心とした話題と与太話、ほぼ余談。

金魚湯こと玉川の湯@栃木市室町

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栃木市室町、明治22年創業の銭湯。 屋号は「玉川の湯」だが、壁に埋め込んだ水槽の金魚が名物で「金魚湯」の名のほうが有名に。

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このたたずまい、よくぞ残っててくれた!!

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木札の下駄箱に靴を入れて中へ

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お昼時で先客はひとり。おかみさんにお願いして中の撮影をさせていただいた。

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格子天井!たまりません。

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男女の仕切りの真上で天狗様が荷物荒らしを見張っている。

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そして浴室に潜入 浴室は近代的

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これが噂の金魚水槽 いいなあ。

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カッパ天国ですよ。日帰り温泉とはまた違うほっとするお風呂。いつまでも残ってほしい。2階!!見てくるの忘れたっ!

玉川の湯(金魚湯)
栃木県栃木市室町3−14

こちらは既に閉店してるようだ。

大田原六つ蔵新酒自慢の味発表会2015

 

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大田原六つ蔵新酒発表会に来ている。大田原自慢の農産物や特産品を肴に、大田原市内の六つの酒蔵、池島酒造、菊の里酒造、天鷹酒造、平山酒造、鳳鸞酒造、渡辺酒造の新酒を気がすむまで味わうことが出来るイベントだ。

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受付でグラスか杯を受取り会場に。純米、大吟醸クラスが呑み放題のイベントなので、日本酒好きな輩がわらわらと。

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津久井市長あいさつ

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エントリーされていた種類すべて試飲させて頂いたが、次の日も特に二日酔いにはならなかった。悪酔いの原因は添アルなのだなあ。昔の職場の仲間や従兄にも会えたりして楽しい試飲会だった。 そんなわけで地酒で乾杯!!

佐貫観音奥之院御開帳の儀 その2

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奥の院には藤原富正の御念持佛や佩刀、弘法大師御作の如意輪観音馬頭観音の二尊像、中将姫の蓮の曼荼羅八幡太郎義家・藤原秀郷奉納の太刀・武具類や古鏡などの秘宝が納められているという口承がある。

 

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 ここ佐貫観音は、第四十八代 順徳天皇の建暦元年(1211)親鸞上人越後御流罪御放免の折、東国のますらおを教化のため、芳善坊(佐々木盛綱)をお供に常陸国茨城県)へ向われる途中、しばし留錫された霊場である。

別当寺として岩戸山慈眼寺あり。下野三十三観音霊場第五の札所として、春秋の彼岸にはお遍路さんが「ありがたや」のご詠歌を鈴の音に合わせて巡礼した由緒ある古寺、明治初年時廃寺になった。  以上案内板からの情報。

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扉が降りてきた。

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前回明治12年の開帳時に取りつけられた扉

      下野國塩谷郡佐貫邑
      兼務日光山興雲律院

栃木縣令鍋嶌幹 御代
従□□□
奉建立御閣 四月十二日

右精誠者天下泰平國士安穏

當所繁昌院内安全諸人快

楽仍而如件


大旦那が栃木県の初代県令の鍋島幹。

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奉納板(左)

 野州宇都宮城主 下野国塩谷郡佐貫村
戸田越前守御代開帳所 別當 慈眼寺
大同二年十八度目
文政十丁亥年
奉建立御閣
三月十一日
右精誠者天下泰平國
□□□當所繁昌院
□□□

 
もっといい画像取れた方、ぜひ頂ければと・・

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仏像のうち1体は地蔵菩薩で、江戸時代の元禄15年と記されていた

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奥の院内部にあった木製仏像2体、奉納板、壊れた仏具の木片など
専門家の調査報告を待とう。
このあと本堂祭壇前で撮影で接写出来たようだがチャンスを逃した。
さともこさんのブログへ

 

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佐貫観音奥之院御開帳の儀 その1

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柴燈護摩供のあと 奥の院ご開帳の準備。道場の中にクレーン車が入る。平成の奥の院へのアプローチは地上からクレーンで。

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来賓テント席にはモニターを設置。地上からのカメラと副住職のウェブカメラをスイッチング。奥の院の中の様子もこのモニタでリアルタイムに?モニターの脇には「ナニコレ珍百景」のカメラが。

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この画像の左上の茂みから奥の院の祠にかけて V字型に棚の足場があるようだ。地元の方によると、かつては岩上の亀の子岩から垂らした綱を頼りに この棚上を奥の院に向かったという。

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かつてご開帳は 六十二年を周期として その昔「奥の院大悲窟」を開基した四国讃岐国多度郡司 藤原富正の五人の従者の子孫によって行われていた。寛政6年が17回目、明治12年4月15日がこれまでで最後の18回目のご開帳だった。

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ご開帳は、白布を巻いた太い綱を岩頭より吊り下げ、 斎戒沐浴した五人の代表が地上からからよじ登って 奥の院にたどり着き、宝物を取り出して参詣者に拝観結縁させた。まさに決死的な行事であり、参集者一同は手に汗をにぎり、無事安泰を祈り見守った。
ご開帳に使われていた綱は、観音岩の前の漁楽荘さんに保存されていると聞いた。開帳用具が付近の斎藤家に収蔵されており 町の文化財に指定されている、とあるがこのお宅のことなのか。

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136年ぶり19回目、平成のご開帳は、明治初期の廃仏稀釈で別当寺の岩戸山慈眼寺が廃寺になって以来、別当というか管理をしている 福聚山東海寺の渡辺副住職が、一週間の断食苦行をへてその任を担った。

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そしてついにご開扉。扉の前で九字を切る副住職。地上まで気迫の九字が響く。

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難儀の末、長年風雪に耐えた扉が取り外される。

奥の院大悲窟の中にはどんな秘宝が納められているのか。

つづく

参考:現地案内板、塩谷町

 

 

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佐貫観音奥之院ご開帳 柴燈護摩供 その2

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祈願文披露

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祭壇の不動明王の炎を松明に移す。

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点火

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護摩とは梵語で「焚く」という意味で炎は地上の全てを焼き尽くして、 けがれたもの、煩悩までも焼き尽くしてくれる。

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大団扇で煽ぎさらに炎に勢いをつける。

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奥之院の新しい扉を護摩檀の煙にかざし清める。

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もとこさん、法弓の破魔矢をいつのまにかゲット。

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護摩壇の煙が観音岩と見守る人々を被い清める。

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佐貫観音奥之院ご開帳 柴燈護摩供 その1

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佐貫観音の磨崖仏の前での柴燈護摩供。この光景をずっと待ち望んでいた!グッド・ロケーション!!きっとこの大日如来の磨崖仏の開眼式の際もこんな儀式が行われていたに違いないl

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新観音橋の渡り初めの列は山伏を先頭にお稚児さん僧侶の方々檀家さんと続く。列は観音岩前まで練り歩き、次なる祭事 柴燈護摩供へ。

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山伏入場 山伏達が法螺を鳴らしながら道場内を練り歩き 祭壇前に向かう。

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しんがりに錫杖を持った東海寺副住職。一週間前より断食護摩行を行い心身を清めている。

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柴燈護摩供で観られるような祭祀の様式化した所作から舞踊や歌舞伎が生まれた。山伏たちの動きはどことなくユーモラスでそれが見どころでもある。副ご住職、断食行でもう精魂尽き果ててます、って感じのヨレヨレの入場 。

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この大笠の独特な持ち方、いいでしょ。たまらん。

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祭壇前で整列 祈願

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そして行者問答 案内申す!案内申すっ!

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法斧の儀

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法弓の儀、五大尊明王の勧請。

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法剣の儀

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床堅の儀

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後半へ続く。

 

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佐貫観音奥之院ご開帳当日

f:id:gari2:20150323174910j:plain佐貫観音奥之院ご開帳当日。朝8時過ぎには現地に到着。

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祭壇に供えられているご宝物を見せて頂く。中央がかつて佐貫大悲窟に納められた阿弥陀曼荼羅。左右は今回のご開帳で納めるという金と銀の仏像。もうひとつの宝物である和鏡は展示されていなかった。

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佐貫大悲窟阿弥陀曼荼羅
[裏面]

下野國

氏家郡讃岐郷巖掘
     修造事
勸進 沙門阿弥陀
大檀那 右兵衛尉橘公頼
建保五年丁丑二月彼岸第
三日  金銅佛奉堀
出畢

表面は中央に阿弥陀如来、周囲に菩薩と天部仏を配した半肉像。裏面の陰刻は上の通り。内容は建保5年(1217) 宇都宮朝綱の三男である氏家氏の祖右兵衛尉橘公頼が大旦那として佐貫大悲窟(奥の院)を開いた、その際に秘仏の金銅仏を納めた という意味であると思うが、金銅仏を補修したと解説する資料もある。当時氏家からこの地佐貫までの一帯は氏家氏の支配下にあったと考えられる。この建保5年が、奥の院の建造のみでなく磨崖仏が彫られた年であるという説もある。縁起ではお約束の大同元年。うーん眼福眼福。

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おもしろかたりべ    (でごまづ流へでなし語りべ) ほんで、来ましたよ!!136年目が!!!

さとうもとこさんブログ

2015/03/23 18:07

 さとうもとこさんブログの画像、この時いっしょに撮影したのだがすごくよく撮れてる!立体感、ご宝物感があってすばらしい。

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民話採集家で民俗探訪家で夜話語り部のさとうもとこさんは本日「It’sきたかん」の放送日。間に合うように佐貫を発たねばならない、程よくネタを拾いつつ。

 

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新観音橋渡り初め前の記念撮影 お稚児ちゃんたちかわいい!

佐貫村について。「和名類聚抄」には「之保乃野(しほのや)」の六郷のうち「散伎(さぬき)」の郷名があり下野国塩谷郷のうちのひとつ。鎌倉・室町期にわたり宇都宮氏・氏家氏の支配下にあった。近世ははじめ宇都宮領、寛延3年(1750)より下総佐倉藩領、安永3年よりまた宇都宮領に戻る。ここ観音岩の元に真言宗塙田能延寺末寺の岩戸山慈眼(じげん)寺観音院があったが、廃仏毀釈により廃寺となる。

 

 

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