昨年末東武の古本市で買った「大田原市の道標と碑塔類調査」。この郷土歴史散歩の会というのはよくわからないのだが、「下野の野仏」の大田原エリアの表の抜粋に、大田原春雄氏の「大田原の道標」と 佐藤栄一氏の「旧奥州街道水準標刻彫石造物の現況」、石上宿付近の会津中街道ルートに関して大いに参考になった束原昇氏の「おらがふるさと野崎道の史跡散歩」の各論文の抜刷り合本という感じの本だ。平成25年発行の本なのだが、各論文で紹介された塔碑の現状を紹介するわけでもないから、道標探索のガイドとして組んだ本なんだろう。
大田原春雄氏の「大田原の道標」の元になった「大田原市内の石仏を訪ねて」はライスラインも通っていない昭和50年にまとめられたものだった。おれが大田原春雄氏の「大田原の道標」と矢木沢誠司氏の「黒磯市の道標」を教科書に道標調査を始めたのが平成15年。あれから15年で消失したり移動された塔碑もいくつかあり、新しく見つけた道標もブログに書き留めはするけどHPをいじるには至らなかったり。なんとかせねば、とつぶやき続けて、もうすぐ元号が変わる。