がりつうしん

那須野ヶ原を中心とした話題と与太話、ほぼ余談。

黒磯東館@東那須野

かつて、東那須野駅の東口に「東館」という映画館があった。
「1955映画年鑑 付録 全国映画館総覧」によると住所は東那須野村大原間394、現在の住所だと那須塩原市大原間394となる。那須塩原駅の西口、県道東那須野停車場線から少し入った場所だ。

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臼井薬局さんの脇の路地を入る。

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時すでに遅く更地となり駐車場になっていた。

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手持ちの黒磯市1997年住宅地図にはかつての東館の建物が記されている。ソーコと書かれた部分。

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駐車場の脇に残るこの建物、上の建物配置だとかつての映画館の建物の一部のようだ。お話によると、この部分は映画館の売店と倉庫だった建物とのこと。


「映画年鑑 付録 全国映画館総覧」のBNで確認できるのは、1935年6月開業、少なくとも1953-1963までの営業確認、木造2階建て席数450ということだ。この期間の黒磯東館は、経営主・興行主、支配人が西那須野劇場や矢板東映と同じ方が運営されていたようだ。正確な営業期間に関してご存知な方がおられたら教えてください。

また、東那須野にはもう一軒映画館があった可能性がある。こちらは下野新聞1928年(S03)11月の記事。

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下野新聞S03.11.13の記事

那須郡那須野村にては永らく常設劇□の建設を希望されておったが、この程しばらく県の認可を得たので、同村の小澤□吉、□葉兼吉の両氏が工費九千円を投じて昭和館を青年会館右側に経営することになったが、同館は120坪の堂々たる二階建にて遅くも来月上旬には落成の見込みなれば、愛劇家は意外の喜悦をもって開館を期待している。

「全国映画館録.1936 」(S11)にはこの東那須野劇場(昭和館)も黒磯東館も掲載されていない。前述のとおり黒磯東館の設立年は1935年(S10)6月であるがこちらの掲載もない。東那須野劇場が黒磯東館の前身の可能性もある。新たな情報があり次第更新する。

 

しばらく栃木県北にあった映画館について調べていたが、関係者がご存命なこともあり、見聞きした詳細をそのまま記事にすることもできず、当たり障りのない程度でお茶を濁しつつ、興味のある方の今後の調査の礎となればと思う。

garitune.hatenablog.jp