がりつうしん

那須野ヶ原を中心とした話題と与太話、ほぼ余談。

母の包丁、老舗の技

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母の長年愛用の菜切包丁を研ぎに出す。銘に三森作とあるのは五軒町の三森金物店で50年前に買ったものだから。城山の川瀬刃物で腐った柄の交換もお願いする。仕上り2日のはずが2時間後に仕上がったと電話をくれた。思い出の詰まった包丁が新品同様に蘇って二千ちょいは安い。

「特製 三森作」と入っているのは、三森金物屋さんが包丁を作っていたということか、と川瀬さんに聞いたら、昔は仕入先の鍛冶屋?で、卸す金物屋の名前を彫って納品していたとのこと。思い出すのは植木屋さんの勢至堂さんから聞いた話。福島白河街道沿いに仕事に行った時、あるお宅で西那須野から来たと話したところ、三森金物屋さんってあるだろという話になり、何故ご存知か尋ねると、かつてそのお宅で作った荒物を三森さんに卸していたんだそうで。歴史のあるお店はすごいな。

五軒町の三森金物屋さんは、五軒町の地名の最初に会った五軒のうちの一軒で、伊王野にある東山道、棚倉街道沿いの三森家住宅の三森さんの分家だと聞いたことがある。