がりつうしん

那須野ヶ原を中心とした話題と与太話、ほぼ余談。

大田原図書館移転の件

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大田原市図書館が移転するって話はご存知か。9月9日から休館になってしまう。12月には新しい場所で開館するんだけど、市のHP見ても、新しい図書館についての詳細なアナウンスが見あたらない。図書館の玄関の張り紙と、8月になってやっと広報に小さな囲みの告知が載ったくらいだ。広報には移転先の案内は掲載されていないし。
張り紙では新聞に掲載された記事を紹介していた。

新聞記事やネット検索でみつけた現在知りえる情報をまとめてみる。

・本町の現行図書館は9月9日から閉館する。休館期間中は大田原図書館からの貸出しは出来ない。閉館後の返却は返却ポストで出来る。9月9日~9月23日までは2階レファレンス室のみ利用可能。9月24日より全面休館。

・移転先は中央1-3-15の市街地再開発ビル「toko-tokoおおたわら」4Fの1フロアで12月15日が正式な開館日。

・閉館準備中は仮図書館は設けず貸し出しは一切出来ない。黒羽図書館、湯津上庁舎図書室は通常通り開館。

・現在の本町にある図書館はS56年(1981)4月の開館で蔵書数は約21万冊。延床面積は1807㎡、閲覧席数126。移転前に古くなった6万冊を入れ替える。移転後は道路建設のため取り壊される住吉1丁目のボランティア活動センター(ユーアイ館)の代わりに市民団体、NPO、ボランティア団体の活動拠点となる。ただし2階は中高校生の学習室としての機能は残すとのこと。
 
・移転先まちなか図書館は延床面積が1800㎡でほぼ同じ、閲覧席が75席になる。学習室はない。

といったところだろうか。

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再開発ビルに図書館が入るという話は聞いていたけど、完全移転だったとは。そもそも大田原は那須郡の郡役所があった県北の中心都市だ。図書館は地域文化の拠点であり、図書館を見ればその地域の教育・文化のレベルが明確に分かる。本来なら、昔も今も県北文化の中心であることをアピール出来るような、単独の施設であることが理想だと思うのだが。震災を乗り越えて、素晴らしい施設を作り上げた白河市立図書館を体験してしまったのでそんなことを考えてしまう。(駅前再開発を図書館施設を中心に行っている)
 果たして、郷土資料室もなくなってしまうのか?県北一の蔵書量を誇る郷土資料が縮小、閉架になってしまうのはちょっとさみしい。
閲覧席数が減ってしまうというはどうなのか?黒羽図書館には奥に学習室があるけど、壁面に沿ってベンチテーブルと椅子を並べた閲覧席があって、学生たちが勉強している。白河市図書館もそうだった。旧図書館に学習室を残す、と言ってるけど、なんだか殺伐としていて息苦しそうだな。ソファと無料公衆無線LANWi-Fi)もほしい。図書館は調べものや勉強する場所である以前に、学生ヒマ人孤独なじーさん含め老若男女が、情報・知識を求めて集まれるたまり場であるべきなんだ。

いろいろ書いたけど、県北最大の蔵書数と快適さの大田原市図書館が、スケールアップして戻ってくるのを心待ちにしている。