おせち料理にも飽きて、じゃあうどんでも、ということになり関谷の秋山製麺にうどんを買いに行った。
スーパーに行くと、生麺コーナーには地元の製麺所の商品がいくつかみられる。県北のメジャーどころだと黒羽の大西製麺(オニックス)、西那須野の星野製麺、大田原の手塚製麺などが有名か。このほかにも小さな製麺所が昔はあちこちにあった。
かつては各家庭でうどんを作り食べることが当たり前だった。水が充分に確保できずに水田耕作とともに小麦を栽培していたところが多かったせいだろうか。うどんブチは、姑から嫁に引き継がれる大切な技術だったという。各集落では水車や動力機械を持つ家が粉挽きをやっていて、その副業で製麺業を営んた。関谷の秋山製麺もそんな古くからあるお宅だ。製麺所がうどんを食べさせるお店も兼ねているのは、西那須野の星野製麺ぐらいしか知らないが、那須野ヶ原も香川のようなうどんが有名な地域になっていたかもしれない。