がりつうしん

那須野ヶ原を中心とした話題と与太話、ほぼ余談。

嶽山箒根神社の例大祭

11月23、24日は羽黒山神社、嶽山箒根神社の例大祭。父がおたけさんの梵天が観たいというので宇都野に行ってきた。実際の梵天上げは初日の23日に行われるので、奉納してある梵天が観れるかな、と思い出掛けたのだが・・。

その前に山麓の集落にあるおたけさんへの道の道標を紹介。

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上大貫の御嶽山道標 文化8年(1811)10月
[正面]
    右 せきや
             道
    左 たけさん

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宇都野の御嶽山道標 年代不明
[正面]
右 たけさん
        道
左 やま

嶽山神社は高原山信仰の社で「御嶽山おたけさん」あるいは「おたけさま」といって崇敬していた。
箒根神社を祀っている地域は、塩原の宇都野、金沢、上大貫、上塩原、塩谷の高原山麓、針生、上伊佐野、旧泉村と隣接する土屋、針 生、荒井、塩田でも信仰されている。例大祭は五穀豊穣、商業繁栄、家運長久を祈願して、梵天・獅子舞が奉納される。
上塩原の梵天は塩の湯から学校平を通って奉納しにきたのか?昔の11月下旬だったら雪降ってるぞ。お行だなこれは。学校平側にも参道があり朽ちた鳥居があるというが未訪。

 

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まずは山上の本社 嶽山箒根神社を詣でる。こちらが奥の院というわけではなく本殿にあたるようだ。麓の高清水の嶽山箒根神社は遥拝殿で、この本殿の御神体を遠くから拝む場所という意味だ。

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梵天は本殿脇の裏山に打棄てられていた。羽黒山神社では奉納された梵天がきれいに並んでいたので、何この違いは?と思ったのだが、地元の人によると、梵天は奉納するまでにどれだけ打ち壊せるかが重要なのだとのこと。打ち壊すほどに地面に梵天を叩き付け地の悪霊を払い、自然の力で朽ち果てさせて土に返すのだ。梵天を地面に打ち付ける所作を「もむ」という。

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社殿手前の赤い橋の所に「七十四丁」の丁石がある。基点は麓の嶽山箒根神社遥拝殿であろうか?74丁は8キロ弱の計算になるが、ある住民の方によると、参道は二里半(約10キロ)の行程だと聞いたことがあるという。嶽山箒根神社参道の情報といえば、Yoshiさんのサイトだ。こちらには参道の途中にある丁石の情報が掲載されている。

嶽山箒根神社参詣道 Yoshiさん 高原山探訪

かつては自分の集落から担いできた長い梵天を遥拝殿で半分に切って、半分は遥拝殿に、残りの半分を頂上の本殿に奉納したのだという。林道が通り車での行き来が出来るようになった現在、梵天は車で山頂まで運ばれ、本殿手前の橋のところで最後の「もみ」を行う。現在奉納されている梵天は6本で、麓の遥拝殿に3本、頂上の本殿に3本が奉納されている。遥拝殿に奉納される分の梵天も神社前で盛んに地面にたたきつけ、ズタボロになった状態で本殿脇の斜面にほんなげ、いや奉納してあった。

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山の上の嶽山箒根神社からの景色

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麓の嶽山箒根神社遥拝殿も寄ってみる。出店が数軒出ていたが、もう撤収準備に入っていた。

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社務所で買った大黒天のお姿。

 

嶽山箒根神社参道の下見 - がりつうしん