がりつうしん

那須野ヶ原を中心とした話題と与太話、ほぼ余談。

蓮を観に行く

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親父と蓮の花を観に来た。沢観音寺。盛りは過ぎてましたが。

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出掛けは降ってなかったんだけど、着いたら小雨になってきた。これはこれで玉露が艶っぽい。

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蓮の花は仏教造形のモチーフとして使われる。泥の中で育ち清く可憐な花を咲かせるその姿は仏教の象徴的なイメージにふさわしい。

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仏像が載っている「蓮華座」は蓮の花をデザインしたもの。

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花冠が開き切ってしまうとグロテスクな花房が見える。その蓮房の見た目から昔むかし蓮(ハス)は「蜂巣(はちす)」と呼ばれていた。花は盛りを終えると花弁を落とす。中華料理のスプーン「レンゲ」の名称はこの花びらの独特な形からきている。

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続いては、なためさんが紹介していた上河戸の溜め池の蓮を観に来た。

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現地にいたおじさんの話だと、この溜め池に蓮を植えたのは6年ほど前とのこと。ほんのちょっとの株だったらしいが、数年で池一面に茂るようになったという。
この溜め池周辺には希少な昆虫が生息しているそうで、保護活動をしている団体がいるそうだ。そういう立場の方にとっては、蓮を育てることは大きな環境の変化、ともすれば「環境破壊」になるそうで、あまり関係はよろしくないらしい。

先日の新聞のコラムで、保全地に本来そこにない植物を植栽することに苦言を呈している方がいた。植生を研究する人たちにとって、その地に本来ないはずの植物の植栽行為は「自然破壊」なのだ。湿原といえばミズバショウ、と思っていたが、植栽された植物は外来植物として除去作業をしたりするらしい。大沼のキショウブもきっと、どんな季節に訪れても花を楽しめるように植えたのだろうが。自然保護区?それとも公園?集客性もある程度は見込みたいし、加減が難しいところだ。

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そんな喧噪はうっちゃって、ただこの花を愛でたいだけなのですよ。