「新しい年には厄除け方位除けを 関東の三大師 佐野厄除け大師」
年末年始になると耳につく、何年使い回してるんだ?と突っ込みたくなる、あのCM。(久々に観たけどビデオ撮りのキレイなのに替わってた)
多分訪れることは無いだろうと思っていた佐野厄除大師こと惣宗寺に初詣と厄除に行ってきた。
もう人人人。なぜわざわざ混雑するここに来る?俺も含めて。
大師といえば弘法大師(真言宗)が頭に浮かぶが、ここ佐野厄除大師は比叡山延暦寺中興の祖とされる良源、元三大師(天台宗)をおまつりしている寺だ。
かわりばんこに屋台を観に行ったりしたりして、3時間ぐらい並んだろうか。やっと中に入れる。
申し込み用紙をお札に引き替える。それからも暫く待ち。天井の葵の御紋は、徳川ゆかりの寺であることの証。
以前は厄年という「俗信」をバカにしていた。本厄の年、男四十二、女三十三って「死に」と「散々」の語呂合わせでしょ?しかも前厄後厄もオッケーって、なんだか商売上手だし。でも、実際にその年齢に近くなってみると、確かに体もあちこちガタが出始めて、そろそろ大きな病気やケガに遭いそうな不安にとらわれる。神仏に頼りたくなる気持ちも分からないでもないな、と思うようになってきた。今回はツマの厄除けに付き合って初詣だけのつもりだったのだが、俺も本厄の年だったので結局厄除けしてもらうことになった。天台密教の秘儀、護摩供を目の前で見るチャンス。
護摩壇の前に70~80人ぐらいずつ座る。祈祷の前に願のかけ方の説明があるのだが、「いつ、どこで、だれが、何をして、どうなってほしいのか」を詳細にお願いするように、とアドバイスされる。願い事はいくつでも可。この懐の深さたるや!
太鼓の音が鳴り響き、般若心経を唱え始める。その後は真言を唱えながら護摩木やお供えを火にくべていく。
護摩の火にお札をかざして、煙を体に浴び、奥に鎮座するお不動様の前で合掌して儀式は終了。
身も心もさっぱりして、本当に厄が落ちたような気がするから不思議。
これで厄払いは完璧!あとは自分の努力次第だね!オッサン。