がりつうしん

那須野ヶ原を中心とした話題と与太話、ほぼ余談。

ドンドンサ跡@高久甲瀬縫

黒田原に行く途中で寄り道。瀬縫の旧線跡。

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1887年(M20)に開通した当初の東北本線は、地形に沿ったカーブと坂の多いルートだった。土木技術がそれほど発達しておらず、河川のより幅の狭い場所を渡渉するためであった。1920年T9)、勾配を緩くした現在のルートに変更になったのだそうだ。

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瀬縫の立体交差の信号から垂直に降りている細い道が旧線跡だ。
上の画像、ブロック壁の向こう側の敷地に、かつて壮大なスケール?の夢の国があったという。その名は「ドンドンサ」。記憶している方が少ないのは、その営業期間の短かさ故だろう。

ドンドンサのオープンは昭和45年4月11日。下野新聞に一面広告が載ったという。

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正式名は「那須遊園ドンドンサ」。ネーミングもすごいがロゴデザインもイイ味出してる。ドンドンサとは?なぜこの名前に?一説には山の神、一説には単に響きの良さで。
ドンドン湖(5/30完成)、大プール(6/30完成)、ヘルスセンター(7/30完成)果たして完成に至ったのか?遊技機:荒野の大野砲、人工衛星、メリーゴーランド、うさぎ園、チエンタワー、新幹線、宇宙ロケット、その他ゲームセンター。

イラストのような遊具の充実ぶりなら、そんなに早くコケるわけはないと思うのだが。計画では水上遊び、プールに休憩施設まで作ることになっていたようだが、実際にすべて完成したのかは不明。ドンドンサはえらく短命だったそうだが、どなたかその様子を写真で記録されている方はいないだろうか。

その前日に掲載されたオープン紹介記事。

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11日に開園する那須遊園地ドンドンサ

子供の夢いっぱい 黒磯の「ドンドンサ」 
下野新聞1970年(S45)4月10日


東北線黒磯駅を降りて国道4号線を北へ車で5分、那珂川畔の静かな松林に囲まれた16万5千平方メートルという広大な場所にあす11日本格的な遊園地「ドンドンサ」が開園する。遊園地は、ゆるやかな丘陵と自然林を十分に生かし、数多い遊戯機と緑の多いことが特徴。施設を見ると、十分な敷地と自然林を利用した野鳥園と洋鳥園 周囲1キロの人造湖、森の中には約千人収容できるレストハウス(7月完成) 子供、大人両用の大プール、などが中心に建ち、これを囲んでメリーゴーランド、チエンタワー、マイカート、一周800メートルの高速新幹線、宇宙ロケットなど子供の夢がいっぱい。
このほか室内ゲームセンターも完備している。特に大人にも十分に楽しめる施設にしようという苦心が払われ、野鳥がいっぱいの遊歩道などは若い人の散歩道としても適している。園内の大食堂も大人向き子供向きのメニューが取りそろえてあるが、一日を安い費用で十分楽しめるように設計され、弁当持参の人たち用として野外食卓なども準備されている。
”大世界”と銘打った野鳥、洋鳥園には内外の珍しい鳥六百余種類が放され、子供たちの視覚参考と情操教育にも大いに役立つと遊園地側では話している。施設規模でも県内では最大、しかも交通の便に恵まれてるのが一つの魅力、11日のオープンに先がけ10日、県内から千人近い来賓を招き開園披露を行なう。遊園地代表山本新吉氏、電話黒磯02876-2-××××。なお入園料は、大人350円、中学生300円、子供250円。三歳以下150円。


当時県内で最大規模というのはちょっと盛りすぎ。前年には那須ハイランドパーク、那須ロイヤルセンターが開園し、那須高原への観光旅行において、従来の自然体験型観光にプラスするアトラクションの充実した施設の時代が訪れようとしていた。

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下野新聞S450408掲載の広告

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かつてここはブリヂストン関係の工場があったはずだが、現在は「シンセイ」という会社が使用している。

高度成長期、レジャーブーム、マイカーブームの最盛期、全国各地にレジャー施設がいくつも生まれては消えた。家族と訪れた楽しい記憶はいつまでも残りますように。


当時那須にあった主要なレジャー施設は以下の通り。

南ガ丘牧場  昭和37年開場

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昭和48年 旅行ガイドの掲載写真

元々は那須高原開拓として入植し酪農を営んだが、昭和37年頃から自由解放畜舎を展開、牛乳、アイスクリーム(S25より!)、ロシアボルシチ、黒パン、ロシアペロシキ、バターなどを販売。幌馬車遊覧、マス釣り、ジンギスカン、乗馬、ベビーゴルフなどが出来た。
観光農場のさきがけ。


ハイランドパーク  昭和44年8月開園

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現在の那須ハイランドパーク

当初はスポーツ公園としてスタート。ゴルフ場、テニスコートサッカー場、芝生のライディング場、観光酪農場、乗馬コース、友情の森、緑の広場、動物の国、野鳥園、虹の花園、ハイランドロッジ、レストハウスなど。ライドパーク路線は昭和54年から。


ファミリー牧場  開場年不明S40年代前半か

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現在のりんどう湖ファミリー牧場

りんどう湖はもともと農業用溜池で、S39年(1964)に完成し「江戸川ダム」と呼ばれていたが、周辺開発が始まり「りんどう湖」に改称した。ボート・ロマンスカップでの水上遊び、りんどう丸での遊覧、バッティングセンター、ベビーゴルフ、バッティングセンター、洋弓、バズーカ砲、月輪クマ牧場、動物園(兎・羊の放し飼い)、草原の牛放牧場、乗馬、幌馬車、湖畔亭・清風苑でのお食事。


那須ロイヤルセンター  昭和44年5月開園 平成12年閉園

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昭和48年 旅行ガイドの広告より

宿泊できる室内型レジャー施設 メインであるレジャーランドには無料のメリーゴーラウンド、フラワーカップなどの遊技施設、スロットマシーンのあるオリンピアゲーム場、電機遊技コーナー、アーチェリー場(夜9時以降は映画館)、ゴーゴーホール、オーロラ大浴場、ロイヤルボウルがあった。伝説のアトラクション ファンタラマ、専属ダンシングチームのレビューや有名芸能人によるショーが観れるレストランシアター、風車、そして宿泊施設のロイヤルホテル。

ファンタラマ
ゴンドラに乗って夢の世界へ・・・ フラダンスのハワイからエッフェル塔のパリー、水の都ベニスと世界の国々へ。白雪姫のオトギの国やアポロが飛んでる宇宙まで 未来の世界へ、童話の世界へ、2000体の人形と音と光の織りなすファンタジックな世界へおさそいします。

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那須ロイヤルセンター求人広告下野新聞S440216

新しいホテル 新しいレジャータウン 那須にオープン!
おしゃれな高原のレジャータウン
那須ロイヤルセンターは既に営業中のホテル本館と4月29日全巻オープン予定のホテル別館(14階建)ホステル及び、那須レジャーランドの大劇場、ボウリング場、ファンタラマ館、娯楽館等60マン平米の雄大な大総合レジャーランドです。