がりつうしん

那須野ヶ原を中心とした話題と与太話、ほぼ余談。

あぶくま洞@滝根町

7月30日、あぶくま洞に行ってきた。

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下界から見えた山肌の白い部分は、この巨大な白い崖だった。これは磐城セメント(現住友大阪セメント)四倉工場の石灰石採掘場の跡だという。
大正6年(1917)に磐越東線が開通し、仙台平カルスト台地の本格的な石灰石・大理石の採掘が開始された。採石・運搬に多くの労働者・牛馬が動員され、最盛期には年間41万トンの採掘を行っていた。採石場跡の前には「殉職者追悼之塔」がひっそりと建てられていて、その過酷な労働環境が偲ばれる。S44年(1969)、採石中に鍾乳洞を発見、S48年(1973)6月に観光施設「あぶくま洞」としてオープンしている。「あぶくま洞は、此の碑文に名を留めた人々がダイナマイトでの爆破を必死で守り抜いた涙の遺産でもあります」と碑の説明にあり、当時の事情を垣間見ることが出来る。ちなみに常盤炭鉱が「常磐ハワイアンセンター」をオープンするのがS41年、高度成長期のレジャーブーム真っ盛りの頃だ。現在あぶくま洞は、田村市が運営している。

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子どもの時に来たときは、入口までトロッコ(?)みたいのに乗ったような記憶があるんだが。

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中はひんやりと涼しく一年通して平均14℃前後。残念なのは薄曇りで外も涼しく、鍾乳洞の中がすごく寒く感じた。

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公開されているのは600m、分かっているだけで総延長は3kmにもなるという。川口探検隊がロケしたのはここではない;。

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およそ8000万年という歳月をかけて作られた「天然の美」です。

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今大地震が起きても、ともに埋もれるなら悔いはない程の美しさ。

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H.G.ギーガー無名時代の作品です(嘘)。

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眼福眼福。子供ら、もっとじっくり鑑賞させろーっ!!