がりつうしん

那須野ヶ原を中心とした話題と与太話、ほぼ余談。

鬼怒川ライン下りを体験

ゆう~べ鬼怒川今夜は川~治、そんなラジオコマーシャルが昔あったけど、鬼怒川・川治エリアはあまり観光に行ったことがなかった。

昔から傷は川治、やけどは滝(鬼怒川温泉)と言われ湯治場だったが、鉄道が開通し戦前に温泉旅館街として発展した。最盛期と思われるバブル前昭和50年代の統計によるとパチンコ屋5軒、バー・スナック13軒、小料理屋・食堂105軒、アンマ100人、置屋90軒、芸者240人、酌婦350人、ヌード劇場1軒。山あいの大歓楽街だ。バブル崩壊リーマンショックそして震災原発事故とどこの温泉地も疲弊しまくっているが、ここ鬼怒川温泉も同様かなり厳しい状況だ。もともとの地元の経営者のままなのは数件だけだそうだ。

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そんなわけで鬼怒川ライン下りを体験しに来た。鬼怒川温泉駅前の乗り場から新高徳駅近くの大瀞港まで5.5キロ、所要時間50分ほど。

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料金はこんな感じ。今回はツアー参加だった。
朝から小雨が降っていて、簡易のポンチョとライフジャケットを受取り、階段を下って断崖下の河原に降りていく。

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なんだか異様な光景。どこの教団ですか。

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観光の鬼怒川ライン下りがいつ始まったのかは調べてないけど、手持ちの昭和48年改訂の旅行ガイドには既に観光の目玉として掲載されている。当時は料金1000円。鉄道開通以前は栗山の材木を筏にして運んでいたことだろう。

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乗船。

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増水のためところどころ波かぶりポイントがある。楯岩橋をくぐる。

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船頭さんの巧みな櫂さばきで河川沿いの美しい景色と奇石の造形を巡る。正面が鬼怒楯岩。前述旅行本によると「階段で岩の上に登れるようになっている」とあるが現在は不明。塩原天狗岩的な昔からあるスポットだとすると昔の記念ラクガキが期待できるがどうか。
船頭さんのトークは・・最上川のほうがよかった。最上川は船が動力だし川幅広くてゆったりした流れ。船頭さんの労力が違うし比較しちゃいけないか。船頭歌とか聞けたら気分出るのかな。

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ダムが近くなりこのへんから流れが緩やかになる。船を連ねてタグボートにけん引してもらい到着地点へ向かう。

f:id:gari2:20140721163909j:plain大瀞吊り橋と大瀞橋が見えてきた。もうご到着地点。

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大瀞港から街道に出る左側に

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高徳藩の陣屋があったとの説明書き。戊辰戦争の際、大島圭介と土方新撰組によって(限定的だなあ)消失される、とある。その跡地に戸田大和神社を建立した。