がりつうしん

那須野ヶ原を中心とした話題と与太話、ほぼ余談。

永遠の0 / 百田尚樹

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以前「CUT」の宮崎駿のインタビューを読んだら、話題の「永遠の0(ゼロ)」の評価がクソミソだった。百田尚樹のゼロ戦神話の誇張っぷりが気に入らなかったみたい。兵器マニアだけど戦争賛美派とは一線を画しておきたい?大空のサムライ」とか武勇伝めいた戦記ものは否定しておきたいのか。多少フカシてるかもしれないけど重要な一次資料なんだけどな。

で読んでみたんだけど、良いではないか。巻末の児玉清氏じゃないけど、全編感動の涙が止まらなかった。どちらにしても「風立ちぬ」は金曜ロードショーでやるまで観ないけど。

祖父宮部久蔵の真実の姿を知るために、当時の戦友たちを訪ねて証言を聞くうちに、宮部は優秀なパイロットであったが、なによりも生きて帰る約束にこだわり命を惜しむ男だったことを知る。日中戦争真珠湾ラバウル、ガダルカナル、そして最後の特攻出撃。あんなに生にこだわった宮部の心変わりの説明不足はちょっとひっかかる。日本の第二次世界大戦のアウトラインを知るきっかけになるだけでも有意義だった。アマゾン評で「壬生義士伝」に似て蝶というのが結構あって、今読んでるんだけど、どうでもいいこじつけのような気がする。


愛眼のお風呂用メガネ「FORゆ」を入手。近くに愛眼がなくて水戸イオンで買った。サウナでも使えるポリカーボネード製。藪漕ぎ・緊急用に、1280円。

 

 

永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)