矢板市立郷土資料館で行われた、栃木県立博物館の移動講座「化石発掘探検隊」にハクセキさんと同行させてもらった。
場所は平野の石田(こくだ)川上流付近。この辺の字名は「蝸牛石(かぎゅういし)」というらしい。昔の人もこの辺りから貝の化石が出ることを知っていたのだ。
まずは県博の柏村勇二先生から発掘作業の注意点。ハンマーとタガネを使って、さあ、ガンガンいってみよう!
露頭から新たに崩すより、足元に転がっている石片を割って探した方が効率が良い。
うちのお子らもこのくらいオソト好きだったらなあ。化石を見つける楽しみを味わったら、きっとハマっちゃうと思うけどね。
この辺りの露頭は第三紀中新世(約2300万年前から約500万年前)の砂質泥岩の地層で、高塩層と呼ばれている。
貝化石が多くみつかるが、この前訪れた大黒岩付近の貝とはちょっと種類が違う。塩原動物群は沿岸域に住む貝なのに対し、この辺りは沖合の深い海に生息する種類のもので、耶麻(やま)動物群と呼ばれている。
上伊佐野の郷土資料館に戻ってきてからクリーニング、処理の仕方を教わり、化石の生物の名前調べを行う。
露頭でアタリをつけた化石から周りの石をはがしていく。タガネである程度崩したら、千枚通し、歯ブラシでクリーニング。楽しそうだあ。
参加者のチビッコの収穫品、ハマグリみたいな大きさの二枚貝だ!すごいぞ少年!
帰ってきてから、自分で採ってきた化石をクリーニングしてみた。これはハマるわぁ。