がりつうしん

那須野ヶ原を中心とした話題と与太話、ほぼ余談。

中の湯@塩原新湯

f:id:gari2:20141201200920j:plain

元湯千軒と呼ばれた塩原元湯が、江戸初期の大地震による地滑り・大洪水で壊滅し、湯本村の住人たちは新湯(荒湯)・高原・上、下塩原などに移住を余儀なくされた。爆裂噴火口跡近くに源泉のある新湯に、かつての元湯の姿を再現すべく宿屋・湯治場の開発が行われた。

f:id:gari2:20141201200940j:plain

現在も亜硫酸ガスを含む水蒸気が上がる噴火口跡。北側のもう一つの崖地が湯畑、湯の花を取る採取場になってるみたいだ。

f:id:gari2:20141201201000j:plain

荒涼した爆裂口の崖地のなかに塔碑が。安永5年建立の庚申塔

f:id:gari2:20141201201018j:plain

自然研究路から爆裂口の崖地を見下ろす。

新湯には共同浴場が三つある。寺の湯、中の湯、むじなの湯だ。道路沿いにあるのが皮膚病にいい「寺の湯」。元湯にあった湯本山円谷寺(えんこくじ)が貞享元年(1684)、新湯に寺院を再建したのがこの場所だったという。寺には専用浴場があり、現在の道路付近までが境内だったのだそうだ。今回寺の湯は鍵が掛かっていて入れなかった。

f:id:gari2:20141201201101j:plain

下藤屋脇の階段を下りていくと、関節炎・筋肉痛・神経痛にいい「むじなの湯」。こちらも掃除中。

f:id:gari2:20141201201126j:plain

もう一つが新湯温泉神社の参道沿いにある「中の湯」。今回ここだけが入湯できた。その昔、新湯温泉神社の近くにもう一軒共同浴場「上(神)の湯」があったそうで、上の湯、寺の湯の間にあるから「中の湯」と呼ばれるようになったそうだ。

f:id:gari2:20141201201351j:plain

建物のすぐ後ろには源泉口があり、鳥居裏のコンクリの向こうは爆裂噴火口跡。大地の息吹がふつふつと湧き出している。

f:id:gari2:20141201201422j:plain

むじなの湯もいいけど、こちらもいいお湯、いい雰囲気だった。ビバ!新湯温泉!当分硫黄臭が抜けないが許せよ。

 

garitune.hatenablog.jp

 

 

栃木の日帰り湯ったりガイド 新版

栃木の日帰り湯ったりガイド 新版