がりつうしん

那須野ヶ原を中心とした話題と与太話、ほぼ余談。

日本常民生活資料叢書

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県図に、県北の市街地の「職業別明細図」や「商工地図」が存在するかを調べに行った。「商工地図」とは、戦前に発行された商業地区限定の住宅地図みたいなもので、市街地地図に商店、病院、会社などの位置が書かれている。裏には職業別の住所録が印刷された一枚ものの地図だ。レファレンスで相談すると色々調べてくれたが、結論としては存在しなかった。亜細亜の植民地の都市まで作られていた地図なのに何故ないかな。「東京交通社 大日本職業別明細圖 栃木県(1929)」という地図が蔵書にあるようだが、貴重なものらしく出してくれなかった。以上、閉架営業中の県図書館より。

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ここのところ、地元の図書館にも動きがある。図書館では、古くなった本、資料的価値が少なくなった除籍本を「リサイクル本」として市民に無料で提供している。先日、たまたま大田原図書館に行ったら三一書房の「日本常民生活資料叢書」が除籍本として置いてあるのに気付いた。黒羽町図書館のバーコードが付いている。以前、黒羽図書館の民俗学方面の史料の充実ぶりを称賛したことがあったけど、二階奥の自習室に「日本庶民生活資料集成」と共に揃っていた「日本常民生活資料叢書」が除籍されるとは。あったのは10・14・22巻。全24巻すべて除籍されたのか?秋田のマタギ関係資料の10巻だけ頂いてきた。14は静岡方言、22は土佐捕鯨関係の内容だったか。

マタギといえばウィキペディアみた?(笑) いいのか?あれは那須山麓の方言の解題のつもりで引いたのだけれど。

もう一冊は西那須野図書館で頂いてきた除籍本で、樺美智子さんの遺稿集「人知れず微笑まん」。奇しくもこれも三一書房