がりつうしん

那須野ヶ原を中心とした話題と与太話、ほぼ余談。

下石上の北向き地蔵



野崎駅入口信号前に鎮座する北向き地蔵尊。その脇に以前掲示されていたのがこの礼讃詞だ。講で唱和されていたお念仏だろうか。おばあさんから聞き取りした旨が書かれていた。現在は南東を向いている。

北向き地蔵尊 礼讃詞

帰命頂礼下野の 那須の郡(こおり)の石上の 北に向いたる地蔵尊
その因縁を尋ぬれば 唐天竺の摩多羅国 養老元年かの年の
六月二四日に 葦原国へと天降り 雲居に高こう立ち給う 
明治十年丑年の 二月二四日に この地へお姿うつされて
御丈一尺七寸の 座像菩薩におわします
老若男女に至るまで 信心深き人々は 悪事災難難よける
護らせ給うのご誓願
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏

かつて宿内に悪いもの(疫病等)を入れさせないために、集落の端や村の境界に道祖神や庚申様、地蔵などを祀った。すり減り方からしてもっと前からあったものかと思っていたが、明治に入ってからのものだったか。山田街道入口のかどやさん前にも同じ作りの地蔵尊が鎮座している。