ちょっと情報が古いですが断然使える現代の道中案内。日光・奥州・甲州道中を日光壬生道・日光例幣使道を完全踏査。全行程を地形図に再現。必携。
東北の地方出版社から出たオールカラーの奥州街道ガイド。全行程地形図によるコース案内あり。宇都宮から津軽までの紹介を250Pでまとめたので、多少雑な部分もあるがけど概説としては充分か。誌上で辿る旅もまた楽し。
佐藤権司さんは「藤原町史」で会津西街道の歴史、古五十里湖の誕生と五十里洪水、仲付駑者による物資運送システムと各街道間の継立荷物争いの歴史について執筆されていた方。コラム形式でとっつきやすい入門書。
ありそうでなかった栃木の峠本。栃木県の56の峠を、地理的な情報だけでなく歴史、峠を行き来した人々に焦点をあてた力作。自動車道路やバイパスが通ることにより、人々の記憶から消えようとしている旧道の峠と人との関わりを、丹念に歩き、聞き書きしてまとめた良書。
高井 薫平
ネコ・パブリッシング
発売日:2000-08
大正7年開業、地域の人々の足として、また八溝の木材や木炭、沿線の農作物の輸送、金丸原飛行場が出来てからは軍事輸送も含めた輸送手段として、51年にわたり活躍した東野鉄道の記録。ぽっぽ通り自転車・歩行者専用道路として整備される以前に、通学路として鉄道道を行き来していたが、道端に朽ち果てた信号跡などが残っていて、まだかすかな名残が感じられた。
所詮は地元の方にはかなわないと云うことですよ。熱意も、想いも。
日光市在住の郷土史研究家による、主に芭蕉の足取りを中心とした日光、今市付近の古道の研究書。「今市ヨリ大田原通会津道見取絵図」の解説編にあわせて是非。