なためさんのブログで教えていただいた伊王野にあるミツマタの群生地を観に行く。
伊王野の市街を過ぎ坂本から県道28号に入る。大和須から棚橋を通るこの道は不通県道の探索に一度入ったことがある。坂本入口には大正元年の道標が建っており、「八溝山上野宮大子道」とある。那須町営バス「棚橋」バス停留所から左折して林道入会山線へ。実際は何度も行ったり来たりして、地元の方に尋ねてやっと辿り着いた。
谷一面に群生するミツマタ。谷の底だけでなく斜面にもびっしり。
「その者蒼き衣を纏いて金色の野に降りたつべし 古き言い伝えはまことであった」
時節柄ナウシカのおばば様のセリフをつぶやいてみたり。
今年の夏もナウシカ、テレビでやるんだろうけど、いつも以上に泣いちゃいそうだ。
棚橋は江戸期から棚橋村として存在し、この辺り入会山はもともと伊王野・大和須の入会地であった場所らしい。このミツマタの群生地は自然のものなのか。はたまた製紙用に栽培されたものなのか。路傍に建つ入会山電化記念碑によると、入会山地区は明治期に朝陽開墾社という組織が牧場、林業等で開墾、昭和32年春に電化が達成されたとある。