がりつうしん

那須野ヶ原を中心とした話題と与太話、ほぼ余談。

尾頭峠小滝側の探索の2

(4月と5月の撮影時期が異なるものが混在しますがご容赦)

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中道沢入口から右岸側をずっと遡ってくると、小さな沢と二俣になっている所から100m程で、沢がナメになっている場所がある。ここで左岸(中間尾根側)に渡りちょっと進むと、振り返り気味に取り付きがある。ここからが四十七曲がりの上り坂となる。

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取付き入口の地点で標高767m。 新緑の季節以降では道筋はスズタケに覆われ大変そうだ。

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最初は尾根上を緩やかにふらふらと登っていくが、815m付近からつづら折りが始まる。830m辺りでスズタケの藪は道端にちらほらしかみられなくなり、たまに倒木がみられるが、道跡ははっきりしていて歩きやすい。

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890m付近で崖崩れを横に見て折り返すが、何事もなく崖の上側に道は続いている。
900mまで上がってきたところで、山の傾斜がきつくなってきたせいか、つづら折の振幅がいきなり大きくなって、西側にせり出してきた尾根を回り込み谷筋に達したところで道跡は消えてしまった。

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谷筋を利用してつづら折りでさらに上がり、この尾根上に上がったのか。道跡を探りながら谷筋をつづら折りに上がっていく。なんとなく途中で尾根上に上がってしまったのだが、その先に道跡らしきものはない。

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仕方なしに尾根沿いに上がっていくと、1015m付近で立派な道幅の道跡に出会う。明治尾頭新道だ。尾頭峠は1142mなので、明治尾頭新道はさらに何度かつづら折で高度を上げて峠へ向かうようだ。さて、今尾頭道は明治尾頭新道とどこで交差しているのか。

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塩原ビジターセンターの新緑ウォークⅣの地図によると、一回目の交差は明治尾頭新道が折り返す付近だ。それは現在地から右なのか、左なのか。手元にはこのビジターセンターの地図とYoshiさんがこの道を遡った際の手記のプリントアウト。Yoshiさんはどの付近で明治尾頭新道に入ったのか?やはり俺と同様一度尾根に上がって尾根伝いに明治尾頭新道に出たに違いない。手記に「そのまま明治の尾頭道を辿って北に折り返すと、幸いにも途中で今尾頭道の続きを発見」とあるので、山側の分岐に注意しながら明治尾頭新道を右(北)に向かってみる。倉下山の馬の背方面に向かう道のはずだ。

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三依側と共通の路肩の石組みがみられる。

全くそれらしい分岐は現われない。やはり明治尾頭新道を開削した際に今尾頭道の取付き?は失われたのか?

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300m程行ったところでやっと分岐があった。これが今尾頭道に関係する道筋かわからないが、とにかくもっと高度にある明治尾頭新道に抜ける道を見つけることに必死だった。

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つづら折で高度を上げていくが、1000m付近で石組みがみられた。先ほどの石組みと同じ作りだが、この道は明治尾頭新道ではないはずだが。

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明治尾頭新道と東電巡視路 「尾頭トンネル工事誌」より

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1030m付近で水平に走る道跡に合流。右か左か迷うが、これが今尾頭道なら右だ。しかししばらく行くと地質がもろく崩れていて、これ以上進めなくなってしまった。巻いて向こう側に降りることも考えたが、道筋の棚があまりにも狭く、安全に着地できる自信がない。何箇所か崩れた場所を勢いで進んできたので、戻るのもしんどそう。直登してこの先に折り返してくる道があるかを確かめた。

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直登途中で崖を見下ろす

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100mほど上がると、明治尾頭新道の尾頭峠手前部分、尾頭山を南から巻くカーブ付近に上がって来ることができた。しかし先ほどの続きの道跡と遭遇することはなかった。本来なら尾頭山山頂に上がって旧峠を探したいところだが、直登でかなりへばったので、今回の探索はこれで終了とした。九十九折を下り尾頭トンネルを歩いて小滝に戻る。

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今回の探索地図 赤線は後日峠側から明治尾頭新道を歩いたもの

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参考文献・サイト
山野・史跡探索(Yoshiさんのサイト)
塩原温泉郷土史研究会(君島榮七先生の「塩原の歴史」が底本)
塩原の里物語/同編集委員会/随想舎
会津西街道の歴史を歩く/佐藤権司/随想舎
栃木の街道/栃木県文化協会/月刊さつき研究社
Picasaがりつう 今尾頭道2010.04.09・05.18(各画像位置情報あり)

 

尾頭峠小滝側の探索の1 - がりつうしん

尾頭峠小滝側の探索の2 - がりつうしん

尾頭峠小滝側の探索の3 - がりつうしん

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