大笹峠の継立場、小休戸にあった「蕎麦処 小休止」が移転した店に行ってきた。
現在は高百の集落の古い農家を改装して営業している。
会津西街道の高徳宿から日光に抜ける間道沿いだけあって、石仏や道標が路傍にあり、道路沿いに茅葺きの家屋も見られる。高百は床滑の霧降川の橋を渡り数百m、2間幅の細い道を入ってすぐ、蔵も庭先もごく普通の民家。まるで親戚のおじちゃんちに遊びに来たみたいだ。
燻された梁と屋根裏。スポットで照らされて火棚が飴色に浮かび上がる。上がり座敷下の照明とか、古民家を懐かしさだけでは終わらせていない。電気も電話もなかったという小休戸時代とはスタンスも変わった?
厨房カウンタ前には色とりどりの果実酒、焼酎漬、保存食の瓶。子供が気になって写真を撮りに行った。
もりそば 700円
小休止すぺしゃる 1600円
そば・山菜天ぷら・ゆば刺・みそ焼おにぎり
今シーズンは手打ち蕎麦お初。ずっと乾麺の田舎蕎麦ばかり食べていたので、噛み心地喉越しに感動。つゆも俺好み。ゴンゴウ行けそう!
日光市瀬尾2937
小休止 のうか
食べ終わってから、お店の人に小休戸の話をお聞きしていたら、囲炉裏端向かいでお茶呑みをしていたおじさんが話しに入ってきた。いろいろと歴史に詳しくて、どういう方なのかお聞きしたら、以前は観光バスの運転手をされていたので、お客さんに地域のお話をするなかで知識を得たそうだ。幕府軍が六方越えをした際、「ノカド」という集落に泊まって、その主人に預けたという東照大権現の守り本尊を見せてもらった話はおもしろかったな。