がりつうしん

那須野ヶ原を中心とした話題と与太話、ほぼ余談。

白湯山信仰のお札

黒磯郷土館の所蔵品の、白湯山信仰のお札。お札というより、掛け軸的なものか。板室の温泉神社にかけられていたものだそうだ。

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 月   山
白湯山大権現
 朝 日 嶽


那須嶽の三山を掲げ、その下には


  一念成就之風 拂五逆十悪之雲
  心海圓満之水 濯惑疫煩栖之垢
真 如實相之日輪 輝涅槃長夜之暁
本 有常住之月輪 照生死輪廻之闇
  四智圓明之朝 磨内證三身之亟
  五眼具足之夕 放外用入相之光

  伝燈大阿闇梨竪者酒印覧諶謹書

※「栖」はこざとへん?
と書かれている。
要は白湯山信仰の効能書きみたいなもののようなのだが、宗教的、精神的、そして無病息災の御利益。農民にとって重要な五穀豊穣とかは謳ってないのね。白湯山参りが大衆化する以前のコアな信仰者が多かった頃のものか。説明板には元禄時代とある。板室の温泉神社とは?大日堂とは別にあったっけ?

※コメントのやりとりにあるとおり、板室(塩沢)温泉の温泉神社に奉納されていた額のようです。白湯山/高湯山信仰と温泉と密接な関係があり、精進落しとして帰りに那須温泉三斗小屋温泉、板室塩沢温泉に寄って疲れを癒すことが通例化していたのではないでしょうか。医療の発達していなかった当時、白湯山/高湯山信仰の霊験はこれらの温泉の効能、治癒力がリアリティを持たせていたのではないかと思うのです。