がりつうしん

那須野ヶ原を中心とした話題と与太話、ほぼ余談。

盆提灯

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もうすぐお盆。8月1日にカマノフタが開き、先祖が帰る目印となるタカントーローの明かりが灯される時期。お盆のイメージは、和紙越しにぼんやりと灯る提灯の明かり。祭壇脇や玄関先を灯す伝統工芸品の提灯の美しさに目が行くが、今回は県北にみられるお盆アイテム、「お迎え提灯」に注目。
13日の夕方暗くなってから、弓引提灯、あるいはその簡易版である「ほうづき提灯」を持ってお墓にご先祖様を迎えに行く。お墓の前に竹製の「門」を立て、その両脇にこの「お迎え提灯」を置き、足元を照らす。以前はタカントーロー同様、自分の家の竹薮から竹を切り出し自作していたのだろうが、買い求める場合が大半だ。黒羽の一部でも迎え提灯の風習があり、この用途の提灯を「メハジキ」と呼んでいる。メハジキと呼ばれる草があるが、由来はそれか?他地方でもメハジキと呼ぶ処があるので、独特の呼び名ではないようだ。