がりつうしん

那須野ヶ原を中心とした話題と与太話、ほぼ余談。

歴史的な街並や景観を保存する制度

歴史的な街並や景観を保存する制度として、文化財保護法による「伝統的建造物群保存地区」というのがあることを、下郷の大内宿に行った時に知りました。制定されている保存地区の数は現在全国で80箇所にもなるそうです。

全国伝統的建造物群保存地区協議会 「伝統的建造物群保存地区」リストあり

それとは別に最近存在を知ったのが、国土交通省が選定した「歴史国道」というものです。H7・8年に国土交通省が選定したもので、「歴史上重要な幹線道路として利用され、国として重要な歴史的・文化的価値のある道路」という基準で選ばれた道、というか街道を中心とした地区です。江戸時代以前の道で一里塚、関所、並木、宿場などの歴史的な面影を一定の区間にわたり残していることが選定の基準のようです。

以下「歴史国道」リスト

 1 札幌本道 「赤松街道」 北海道函館市七飯町
 2 奥州街道 「七戸の松並木」 青森県七戸町
 3 羽州街道 「楢下宿」 山形県上山市
 4 浜街道 「木戸宿」 福島県楢葉町
 5 三国街道 「須川宿」 群馬県みなかみ町
 6 中山道 「追分宿」 長野県軽井沢町
 7 北国街道 「出雲崎宿」 新潟県出雲崎町
 8 北陸道 「倶利伽羅峠」 石川県津幡町富山県小矢部市
 9 東海道 「岩渕間宿~蒲原宿~由比宿」 静岡県富士川市~静岡市由比町
10 東海道 「藤川宿」 愛知県岡崎市
11 中山道 「落合宿・馬籠宿・妻籠宿」 岐阜県中津川市~長野県南木曾町
12 東海道 「関宿」 三重県亀山市
13 若狭街道(鯖街道) 「熊川宿」 福井県若狭町
14 竹内街道 「竹内峠」 大阪府太子町、奈良県葛城市
15 熊野古道 「中辺路」 和歌山県田辺市
16 出雲街道 「新庄宿」 岡山県新庄村
17 石見銀山街道 「上下宿」 広島県府中市
18 石見銀山街道 「天領石見銀山」 島根県大田市
19 撫養街道 徳島県美馬市
20 梼原街道 高知県梼原町
21 日田往還 大分県日田市
22 長崎街道 「日見峠」 長崎県長崎市
23 薩摩街道 「大口筋(白銀坂)」 鹿児島県鹿児島市、同県姶良町
24 国頭方西街道 沖縄県恩納村

一部「伝統的建造物群保存地区」とダブる地区もありますが、「街道」を軸とした保存活動があるというのはうれしいことですね。伝統的建造物群保存地区にもいえることですが、関東日帰り圏内少ねぇ~。

参考資料:「道21世紀新聞」2006年7月号