がりつうしん

那須野ヶ原を中心とした話題と与太話、ほぼ余談。

ダダイスト辻潤

南天堂@本郷白山上

以前から「南天堂」とその時代に興味があった。取っ掛かりは辻潤とその思想・著作。この自由な発想、ユーモアあふれるエッセイが書かれたその背景に興味を持つうち、伊藤野枝、大杉栄、林芙美子とその周辺の書籍を読み漁る。寺島珠雄の「南天堂 松岡虎王麿の…

袖ヶ沢温泉 万人風呂霞上館より

先日、古本屋で万人風呂霞上館で販売してたと思われる絵葉書セットを入手した。 彩色した天然色バージョンの絵はがきよりも、白黒のままのほうが細かい部分まで確認できる。 専用道路見晴臺ヨリ畑下戸門前古町ノ遠望 現在の畑下付近 専用道路とは、以前記事…

万人風呂と遊園橋、遊園道

青葉通り沿いの小太郎ヶ淵入り口前から箒川の渓谷に下りていくつづら折の道がある。専売公社(JT)の塩原寮が途中にあるこの道が「遊園道」だ。 これは90年代の住宅地図に着色したもの。オレンジが青葉通り予定線、黄色が万人風呂に向かう道路として開削…

辻潤が塩原に来たときのこと

1935(昭和10)11月、辻潤が塩原に来ている。辻潤51歳のときである。 精神病院の入退院を繰り返し、貧窮の生活のなか全国のファンを頼って放浪し、金に困ると虚無僧となり、尺八を持って門付して歩く日々。愛人の松尾としとのどん底の生活。辻と松尾は、塩原…