がりつうしん

那須野ヶ原を中心とした話題と与太話、ほぼ余談。

矢板木幡神社のどんど焼き

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塩竃神社のどんど祭りを見てから、木幡神社のどんど焼き準備の様子を見に来た。
木幡神社は坂上田村麻呂が戦勝祈願して蝦夷討伐に向かい、帰路に許波多(こばた=木幡)神社を勧請したという伝説のある神社。本殿と楼門は室町中期のもので国の重文となっている。

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そんな木幡神社のどんど焼きは、鳥居の前の小さなスペースでのお焚き上げ。

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まあちょびちょび燃やすんだろうけど、風吹いて火の粉舞ったらこわいなあ。周りには屋台が出てる。

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正月飾り以外の物もちらほら。

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楼門をくぐるとそこには茅の輪が。夏越しの大祓行事の印象が強いけど、どんど焼きのお焚き上げの煙プラス茅の輪で無病息災間違いない。

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書初めの展示もイイ感じの新春感。

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田村麻呂オンザヒル、といえばここ木幡神社と将軍塚。箒川を越えればそこは蝦夷の斥候が姿をあらわす那須野ヶ原。フロントラインはすぐそこ。

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祝詞と点火は14時からと言っていた。いつか夕暮れ時に訪れたいな。

矢板塩竃神社のどんど祭

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矢板の上町にある塩竃神社のどんど祭を観に来た。

どんど焼きといえば小正月の民俗行事であるが、神社でも1月14日に年中行事としてどんど焼きを行っているところが多い。子供達が入って遊ぶトリノスは作らず、正月飾りや破魔矢、熊手などの飾りものなどをお焚きあげする行事である。

矢板市の有名な2つの神社、上町の塩竃神社と木幡の木幡神社では どんど焼きを1月14日に行っており、無病息災を祈願するお焚きあげの煙を浴びに多くの人々が集まってくる。

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製塩に関係した社で、もともと幸岡原の須釜地区にあった寺院が天正8年に現在地に遷宮されたという。この付近には塩田、玉塩(玉田)、高塩など「塩」のつく地名が多く、塩分を含んだ湧水から製塩を行っていたとされる。矢板村の鎮守でもあった。

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到着してみるとすでに火入れされていた。今回は10時には祝詞をあげ お焚き上げを開始したそうだ。

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火の粉による飛び火を防ぐため四方に網がかけられている。

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正月のしめ縄飾りや門松、昨年の破魔矢、だるまなどがうず高く積まれていた。その間もお焚き上げをしてもらおうと正月飾りを置いていく人たちが後を絶たない。笹葉は火の勢いを絶やさないために時折くべていた。

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うず高く積んだ飾り物を一気に燃やすのかと思ったがこちらではそうではなかった。やはりどんど焼きの炎は夕闇に包まれてからでないと雰囲気が出ないな。

佐久山花市2016

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たまたま通りかかったので佐久山の花市を観てきた。市街地から一本入った市道、佐久山小学校の脇道での開催。以前は大通りのガソリンスタンドから佐久山小学校に入る道でやっていたんだけど。

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屋台は十数件のこじんまりとした花市だけど、ほのぼのとしたいい雰囲気のお祭りだ。お客さんは誰もが顔見知りみたいな。本部テントでは福引もやってる。

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小学校の金網越しに子供たちがちらちらとこちらを眺めてる。はやくおうちに帰って家族と遊びにおいでよ!西那須野花市にはなかったお面・玩具の屋台があるな。

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大判焼き4つも買った。さっきお昼食べたのに。

金沢のトリゴヤ2016

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以前も観に来た金沢高阿津橋たもとのトリゴヤ。金沢地区のものだ。

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ここのトリゴヤは四角錐に組んだ竹の周りに稲藁の束で壁を作り、その上に笹の葉を飾るもの。2014年の画像と比べるとてっぺんの笹の葉も少なめだな。

garitune.hatenablog.jp

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いちどこちらの点火にも立ち会ってみたいんだが。

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2014年に見かけた宇都野橋脇のグラウンドにはトリノスがなかった。燃やした跡もなかったのでこれから準備なのか。

花市・初市2016日程

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花市の季節がやって来ましたね。このまま春になってしまうんじゃないかと思っていたけど、やっと冬らしくなってきました。温かく着こんで花市に出かけてみませんか。

栃木県北 花市・初市2016日程

さくら市氏家花市」 1/7(木)13:00-21:00  

 氏家中心市街地大通り  毎年7日に開催

「初市(東那須野地区)」 1/10(日)11:00-15:00 

  JR那須塩原駅駅東口市営駐車場  毎年10日に開催

「花市(西那須野地区)」 1/11(月)10:00-21:00 

  JR西那須野駅西口桜通り  毎年11日に開催

「花市(大田原地区)」 1/12(火) 10:00-21:00  

大田原市役所通り 毎年12日に開催

「花市(矢板市)」 1/13(水)11:00-20:00 

 前新通り 毎年13日に開催

「花市(佐久山地区)」 1/14(水) 10:00-17:00  

佐久山小学校通り 毎年14日に開催

黒田原花市」 1/16(土)10:00-17:00  

那須町役場前通り 毎年第三土曜日に開催

「黒磯初市(花市)」 1/23(土) 10:00-20:00  

黒磯駅前通り(線路と平行の通り) 毎年第四土曜日に開催

「花市(黒羽地区)」 1/24(日) 9:00-17:00  

黒羽向町旧駅前通り  毎年第四日曜日に開催

西那須野花市2016

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仕事が終わってからツマと出かけた西那須野の花市。場所はおなじみさくら通りの五差路から旧西劇前まで。

 

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なんだか雪が吹っ掛けてる。でも例年ほど寒くない。

 

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6時台に行ったんだけどちょっと人出が寂しいな。中高生のほうが目立つ。とにかくファミリーや中・壮年が歩いてないよ。

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だるまはあるけど、縁起物の熊手や本来メインだった造花や植木の苗のお店がなくなって久しい。七味唐辛子屋もお面とかの玩具屋さんもなくなった。

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まずは大判焼き屋から攻める。

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あんこにクリーム、黒ゴマとえーと迷うな。

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那須からあげは最近見かけるようになったな。

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にほひにつられてイカ焼き。もちろんゲソも買う。

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定番唐揚げ。べつに家でも食べられるのに買っちゃう。

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お子が食べたがってたりんご飴。姫りんごでいいよな。

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ここ最近のマストはケバブ。

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やっぱり寒いっ。はやく帰って家で呑もう。大田原、黒磯も行けたら行きたい。



朝日座@福島県南相馬市

本宮映画劇場を訪れたからには いつかは南相馬の朝日座にも行かねば、とずっと思いを馳せていたんだが ついに好機が到来した!ツマのライブの付き添いで福島行きが決まったのだ。会場はいわき市だったんだが、強引に南相馬行きをねじこんでみた、って南相馬ってすごく北なわけだが。

二本松から飯館村を通って南相馬市へ。道中 田畑だったと思われる場所に一面うず高く積まれたフレコンバックの光景。 何事もなかったようにまた動き出した世の中が疎ましい。今にも降り出しそうな空ではあるが無事到着。

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駅通りから入った東一番町通り。この裏道から奥まったところに朝日座は今もある。隣にはあさひ食堂。

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1923年(T12)7月2日、関東大震災の2か月前に芝居小屋兼常設活動写真小屋の「旭座」が落成。運営は地元旦那衆12名により結成された「旭座組合」。旭座では、地方まわりの芝居の上演や弁士が活躍する無声映画が上映された。

1951年か52年(S26-27)戦後の映画全盛期に「朝日座」と改名、常設映画館としての新たな歴史の幕が上がった。昭和30年代には升席を椅子席に、桟敷を壁で塞ぎホールの空間をつくるなど、数年かけて本格的な映画館として装いを新たにした。当時は立ち見が出るほどの賑わいだった。いくつかの時代を経て朝日座は変わらず多くの人々が心躍らせる娯楽の殿堂として活躍を続けた。

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テレビやレンタルビデオの普及により観客数が減少、1991年(H3)9月、「シザーハンズ」「ホームアローン」の上映を最後に惜しまれつつも常設映画館としての約70年間の歴史を静かに幕を下ろした。閉館後、他の興行主による年数回のアニメ映画の上映会は行われてたが、2008年(H20)3月には「朝日座を楽しむ会」が発足。朝日座の存在と、映画上映や寄席などの活動を楽しむことによって、朝日座が将来に残り地域に活かされていくことにつなげようと日々活動を続けている。

東日本大震災後の2013年3月、福島県助成金と多くの支援者の方からの寄付金、そして創設当初の工事請負人と同じ関場建設㈱の協力で雨漏りしていた屋根を修理。そして朝日座の魅力を将来につなぎ、地域へ活かしていくために建物調査を行い、2014年4月25日、91歳の朝日座は相双地区第一号の「国登録有形文化財」となった。文化財となった今でも、娯楽の拠点として地域で活躍し続けている。
(朝日座資料より編集)

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来訪時、文化庁の調査の方が来ているとかで スタッフの方がおられて建物の中まで見ることができた。本宮映画劇場の時といい、ほんとに俺はラッキー。「楽しむ会」のスタッフの方が劇場の中を案内してくれることに。

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お茶呑み場と化してますがロビー。

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いろいろ準備中でかなり雑然としてした。

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そしてホールへ。平成3年まで常設館として、その後も定期的に使われておりとてもきれいだ。

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二階の映写窓から。左右に二階桟敷を塞いだ跡。

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そうそう、俺の町の映画館の椅子もこんな感じだった。

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南相馬の娯楽の殿堂。

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銀幕の裏側の物置部分を案内してくれる。

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その奥の壁紙にこの劇場で演じた旅芸人の落書きが。

芸人よ尋ね来る
驚くな
寒空に
荒れ果てて炭もなく
かぜこそ引くなん
廻る芸人

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次は二階の映写室を案内 階段脇の電話室。

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映写機が2台と中央はスポット用の照明。

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壁に耳あり障子にメアリー。

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剥がれ落ちた壁紙に昔の告知ポスターが。

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二階の桟敷席の跡 ここで飲食を楽しみながら芝居や活劇を鑑賞した。

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ベニヤで塞がれた隙間から眺める舞台。よっ待ってましたっ!!

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寒い季節は貸し火鉢にあたりながら 連れのお方はどちらのお姐さん?

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映写機脇の雑然とした棚

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当時のハンコ

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木戸銭箱

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時には成人映画も上映してたんですなあ。

南相馬の皆さんの思い出の一杯詰まった場所、朝日座。塞いである桟敷席まで見せて頂いて最高のひとときだった。このあと常磐道を南下していわき市に向かうのだった。

朝日座
福島県南相馬市市原町区大町1丁目

 

 

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